ルジニキ・スタジアム

ルジニキ・スタジアムの概要

ルジニキ・スタジアムはロシアの首都モスクワにある、広大なスポーツ施設です。このスタジアムは、正式には「ルジニキ・オリンピック・コンプレックス・グランド・スポーツ・アリーナ」と呼ばれ、78,360人を収容する能力を持ちますが、オリンピック開催時にはさらに多くの観客を収容することができました。

歴史的な出来事

スタジアムの歴史は非常に豊富で、1957年に開催されたアイスホッケー世界選手権では、当時の記録である55,000人を動員しました。この記録は後に2001年にミシガン・スタジアムによって更新されました。また、1980年のモスクワオリンピックでは、陸上競技やサッカー決勝、馬術競技など、多くの重要なイベントが行われ、スタジアムはスポーツの中心地となりました。

1982年には、悲劇的な出来事もありました。UEFAカップの試合中、観客が将棋倒しになり、66人もの命が失われるという事故（ルジニキの惨事）が発生しました。このような事件は、スタジアムの歴史の中で大きな影を落としています。

現在の利用状況

現在、ルジニキ・スタジアムは主にサッカーの試合に使用されています。ロシア代表の試合や、国際的なカップ戦が行われるほか、ロシアサッカー・プレミアリーグに参加しているスパルタク・モスクワとCSKAモスクワのホームスタジアムとしても広く利用されています。
芝の仕様には、2006年に初めて人工芝が導入され、その後も様々な変遷を経て、最終的には2018年のワールドカップに向けてハイブリッド人工芝（SISGrass）が採用されました。

コンサートやイベント

スタジアムはスポーツだけでなく、音楽イベントの場としても利用されています。1971年には、ソ連の名GKレフ・ヤシンの引退試合が行われ、10万人以上のファンが集まりました。さらに、2013年にはラグビーワールドカップセブンズや、世界陸上モスクワ大会のメイン会場としても用いられました。

2018年ワールドカップ・ロシア大会では、開幕戦と決勝戦の会場としてスタジアムが選ばれました。この大会に向けて実施された改修工事により、陸上トラックが撤去され、完全に球技専用のスタジアムに生まれ変わりました。

まとめ

ルジニキ・スタジアムは、数多くの歴史的な瞬間を体験し、地域社会やスポーツ界に多大な影響を与えてきた重要な施設です。未来に向けて、このスタジアムがどのような新しい歴史を刻んでいくのか注目が集まります。

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