ルディ・ロペス

ルドルフ "ルディ"・オマール・ロペス・ロメロ（Rudolfo "Rudy" Omar López Romero）は、1983年9月18日にメキシコのキンタナ・ロー州カンクンで生を受けたプロボクサーです。世界ボクシング評議会（WBC）の世界フェザー級タイトルを獲得した実績を持つ選手として知られています。

来歴

ロペスはわずか17歳だった2000年10月19日にプロキャリアをスタートさせました。メキシコ国内で多くの実戦経験を積み重ね、プロボクサーとしての基礎を築き上げました。

彼のキャリアにおける最初のタイトル挑戦は、2004年10月29日に行われたWBCユースフェザー級王座決定戦でした。この試合は彼にとってプロとして初めての敗北となり、10回判定でタイトル獲得の機会を逃しました。しかし、この挫折から彼は立ち直り、2005年2月18日には同王座に再び挑みます。この再戦では見事なパフォーマンスを見せ、4回KO勝利を収め、待望のユースタイトルを獲得しました。ロペスはこのWBCユースフェザー級王座を2度にわたり防衛することに成功し、世界の舞台への足がかりとしました。

迎えた2006年7月30日、ロペスはキャリア最大の目標である世界タイトルに初挑戦します。相手は日本のWBC世界フェザー級王者であった越本隆志でした。アウェイのリングで世界王者に挑んだロペスは、その強打を発揮し、7回TKOによる劇的な勝利を収めました。この勝利により、彼は見事にWBC世界フェザー級のベルトを獲得し、世界の頂点に立ちました。

しかし、初防衛戦は厳しいものとなりました。2006年12月17日、元WBC同級王者の池仁珍（チ・インジン）を相手に王座防衛を試みましたが、12回に及ぶ激戦の末、判定負けを喫し、惜しくも王座から陥落しました。

世界タイトルを失った後もロペスはリングに上がり続けました。2007年3月31日には、母国メキシコにて日本の松田直樹と対戦しましたが、この試合では5回TKO負けを喫しました。しかし、再起を図るべく同年7月28日には、自身の故郷であるカンクンでアントニオ・エスピナレスと対戦。この試合では圧倒的な強さを見せつけ、3回1分25秒でのKO勝利を収めました。

再び世界タイトルへの道を模索する中、2007年12月15日にはメキシコで開催されたWBC世界フェザー級王座挑戦者決定戦で、かつて敗れた松田直樹との再戦が実現します。試合中、ロペスはパンチによって左目上をカットし、8回終了時点で傷口が悪化したためTKO負けが宣告されました。しかし、このカットがバッティングによるものと判断されたことから、後に裁定が無効試合へと変更されるという異例の展開となりました。また、この試合後にはロペスが松田に対し不適切な行為を行ったとして、謝罪する一幕もあり、後味の悪い結末となりました。

獲得タイトル

• - WBC世界フェザー級ユース王座
• - WBC世界フェザー級王座

ロペスの公式な戦績は、BoxRecなどの専門サイトで確認することができます。

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