ルノーのエンジン型式一覧

ルノーのエンジン型式一覧

ルノーのエンジン型式一覧は、同社の市販車用エンジンを体系的に整理したものであり、特に1980年代以降の命名規則が注目されています。1980年代初頭までは、エンジンの型式は数字のみで表示されていましたが、その後はアルファベットと数字を組み合わせた形式に変わりました。また、ルノーの傘下企業であるルノーサムスン、日産自動車、ダチア、さらにはメルセデス・ベンツでも、一部のエンジン型式が同様の規則に従っています。

命名規則の変遷

数字のみの命名

1980年代までのエンジンは、開発順に数字のみで表現されていました。これにより、各エンジンがどの時期に開発されたのかが明確にされていました。

英数字の命名規則

1980年代半ば以降、エンジンの型式は「XnY」という形式に変更されました。ここで、Xはエンジン系列を、nはエンジンの種類、Yは排気量を示します。この命名規則によって、エンジンの仕様や特性が一目で分かるようになりました。

• - X (エンジン系列)

- シングルバレルキャブレターのガソリンエンジン
- 2バレルキャブレターのガソリンエンジン
- フューエルインジェクションのガソリンエンジン
- 4バルブを装備したガソリンエンジン
- ディーゼルエンジンなど

• - Y (排気量)

- A: 750cc未満
- B-U: 750-2250cc
- V-Z: 2250cc超

代表的なエンジン型式

Aシリーズ

1965年に登場したAシリーズのエンジンは、ルノー・16用に設計されたオールアルミニウム製の直4OHVエンジンです。このエンジンは軽量でありながらも高い耐久性を誇ります。

• - A1K: 1,470 cc
• - A1L: 1,565-1,605 cc
• - A2M/A3M: 1,647 cc

Bシリーズ

1946年に登場したBシリーズのエンジンは、鋳鉄製の直4OHVエンジンで、主にルノー・4CV用に設計されています。「B」はビアンクール工場を示す頭文字で、このエンジンを搭載した車は多岐にわたります。

• - B1B: 845 cc
• - B4A: 799 cc
• - B4D: 999 cc

Cシリーズ

Cシリーズは1962年にルノー・8用に設計された鋳鉄製の直4OHVエンジンで、多くの小型ルノー車に使用されました。このエンジンは非常に信頼性が高く、長年にわたって改良が重ねられてきました。

• - C1C: 956 cc
• - C3J: 1,390 cc

Dシリーズ

Dシリーズは1990年代に登場したガソリンエンジンで、その後も様々なモデルに搭載されました。これにより、性能を向上させることができました。

• - D4F: 1149 cc
• - D7F: 1149 cc

Eシリーズ

1988年にルノー・19に搭載されたEシリーズは、その後のモデルにも広く採用されています。「E」はEnergyを表しており、効率性が重要視されています。

• - E5F/E7F: 1171 cc
• - E7M/E4M: 1598 cc

このように、ルノーのエンジン型式は多様であり、各モデルに特化した設計がなされています。今後も、ルノーのエンジン技術の進化が期待されます。

もう一度検索