ルパン三世 東方見聞録 〜アナザーページ〜

『ルパン三世 東方見聞録 〜アナザーページ〜』概要

『ルパン三世 東方見聞録 〜アナザーページ〜』は、モンキー・パンチが原作を手掛けた人気アニメ『ルパン三世』のTVスペシャルシリーズ第23作です。この作品は2012年11月2日に日本テレビ系列の『金曜ロードSHOW!』で放送され、視聴率は13.2%を記録しました。

本作は、『金曜ロードショー』がリニューアルされた後、初めてのルパン三世のTVスペシャルです。物語は、マルコ・ポーロの旅行記である『東方見聞録』を題材にしており、ルパンと次元が殺人事件に巻き込まれ、イタリアから日本へと逃げるロードムービー的な展開が特徴です。ストーリーは、ルパンの逃避行と五ェ門の修行の二つの視点から描かれ、物語の終盤では『TV第2シリーズ』の最終話を回想するシーンがあり、オマージュが散りばめられています。

監督は亀垣一が務め、脚本は日高勝郎が担当しました。キャラクターデザインには須藤昌朋が17年ぶりに起用され、これまでのTVスペシャルシリーズに比べ、より『TV第1シリーズ』に近いデザインが採用されています。さらに、エンディングテーマとして「ルパン三世 愛のテーマ」が使用され、再びDOUBLEがボーカルを担当しました。この楽曲は、過去のTVスペシャルでも使われていた旋律が再現され、ファンのファンの間でも評価されました。

ブルーレイとDVDは2013年2月20日にリリースされ、多くのファンに親しまれる作品となっています。

あらすじ

物語はイタリアのジェノバにあるサン・ジョルジョ宮殿で、マルコ・ポーロの『東方見聞録』の幻のページ「アナザーページ」が発見されたことから始まります。このページには、ポーロが遺した財宝の所在が記されているとされています。しかし、ページを発見した教授であるテオ・アルジェントが何者かに殺害され、アナザーページも奪われてしまいます。
現場に居合わせたルパンは、警備員に追われながらもアナザーページを手に逃げることに成功しますが、襲撃者に再び奪われ、さらにはその襲撃者が炎に包まれ消えていく不思議な事件が発生します。

後日、アルジェント教授の助手であるクラウディオ・ベラルディの証言から、ルパンが教授を殺害した容疑者にされてしまいます。それを信じない銭形警部は、教授の孫娘であるリサ・アルジェントに話を聞きに行くものの、リサは一味の追っ手に襲われ逃げ出します。ルパンは次元と合流しますが、次元は不二子に振り回されているため関わりたくないと言い、その場を離れます。しかし、リサを追う途中で不二子と出会ったルパンは、彼女に保護を求めて一緒に逃げることになります。

リサの身に危険が迫る中、ルパンは彼女を助け出すことに成功し、孤立するリサを連れ立ってアナザーページの真相を探る旅に出ることになります。その旅の中で、思いも寄らぬ陰謀が絡み合い、ルパンたちは銭形や次元、五ェ門と協力しながら真実を追い求めていきます。

平泉の山奥では、剣を捨てるかどうか悩む五ェ門が修行中で、彼もまた物語の重要なポイントを担っています。

登場人物

• - ルパン三世: 世界的な大怪盗で、変装の達人。
• - 次元大介: 銃撃の名手でルパンの相棒。
• - 石川五ェ門: 居合い抜きの達人。
• - 峰不二子: ルパン一味の紅一点。
• - 銭形警部: ルパンを追うICPOの捜査官。
• - リサ・アルジェント: アルジェント教授の孫娘。
• - ベルナルド・ビラール: 財宝を狙う新興重工業メーカーの社長。
• - クラウディオ・ベラルディ: リサの先生で、裏の暗躍をする准教授。

本作では、サスペンスとアクション、ユーモアが織り交ぜられたストーリー展開が楽しめ、視聴者を引き込む魅力があります。サブキャラクターたちも魅力的で、彼らの背景や衝突が物語をより深くする要素となっており、ファンにとっては見逃せないエピソードの一つです。

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