ルマイラ油田

ルマイラ油田

ルマイラ油田は、クウェートとイラクの国境にまたがるイラク最大の油田です。アラビア語ではحقل الرميلة、英語ではRumaila fieldと表記されます。

歴史

1953年、当時のブリティッシュ・ペトロリアム(BP)によってこの巨大油田が発見されました。その後、バクル政権下でイラクによって国有化され、油田はイラクとクウェート双方の支配下に置かれることになります。

湾岸戦争との関わり

ルマイラ油田を巡る問題は、湾岸戦争の重要な要因の一つとなりました。イラクはクウェートが傾斜掘削法を用いて油田を不正に開発していると非難し、自国の領土を侵害していると主張しました。この主張を背景に、イラクはクウェート領を攻撃し、湾岸戦争へと発展しました。

現在の開発

ルマイラ油田はイラク全体の油田の15%以上を占めると見積もられています。2009年6月末には、BPと中国石油天然気集団公司(CNPC)が20年間の開発契約を締結し、現在も油田の開発が進められています。この契約は、イラクの石油産業における国際的な協力の重要な事例となっています。

ルマイラ油田は、その豊富な埋蔵量だけでなく、政治的な緊張と紛争の歴史を持つ、非常に重要な油田と言えるでしょう。

もう一度検索