中国石油天然気集団

中国石油天然気集団公司（CNPC）

中国石油天然気集団公司（China National Petroleum Corporation、略称：CNPC）は、中国の国有企業であり、石油および天然ガスの生産、供給、並びに石油化学製品の製造販売において、国内最大の規模を誇ります。また、「新セブンシスターズ」の一角としても知られており、重要な国際的地位を占めています。

主要な子会社：中國石油天然気（ペトロチャイナ）

CNPCの主要な子会社である中国石油天然気株式会社（ペトロチャイナ）は、2000年に香港証券市場とニューヨーク証券市場に上場し、その後急速に成長しました。CNPCはペトロチャイナの90%の株式を保有しており、この企業は2007年に上海証券市場に上場した際、時価総額で世界一を記録しました。2011年には2位に下がるものの、2015年には再びエクソンモービルを超える時価総額を達成し、アジアで最も利益を上げる企業ともされました。

世界的な資源獲得活動

CNPCは国際的にも積極的に石油及び天然ガス資源の獲得に取り組んでおり、アルジェリア、アゼルバイジャン、エジプト、カナダなど、さまざまな国での探査や開発を進めています。特に、カナダのSheer Energyの子会社の買収や、ペトロカザフスタン社の買収など、国際的な事業拡大も模索しています。これにより、従来の石油資源の開発に留まらず、他国との関係性を深める戦略も見え隠れしています。

沿革と変遷

CNPCの歴史は1955年に設立された中華人民共和国の石油工業部（石油工業省）に遡ります。この当時、同部は新疆ウイグル自治区でカラマイ油田を発見するなど、国内の石油産業の基盤を築く役割を果たしました。1983年に石油化学工業を担当する中国石油化工総公司（シノペック）が設立され、1988年には国有の石油探査企業へと変わりました。その後も数回の組織再編を経て、1998年にはCNPCとして新たなスタートを切ります。

2000年には、CNPCの現業部門が中国石油天然気として民営化され、さらに2013年には高官の汚職問題が浮上し、大きな社会的関心を集めました。

結論

中国石油天然気集団公司は、その広範な業務展開や国際取引により、中国のエネルギーセクターにおける重要なプレーヤーです。また、石油及び天然ガスの生産、消費、技術革新においても要となる存在であり、これからの動向には引き続き注目が必要です。グローバルな資源獲得戦略や経済活動の活発化は、中国の経済成長において重要な役割を果たすことでしょう。

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