ル・マン大学:多様な分野を網羅するフランスの公立大学
ル・マン大学(Le Mans Université)は、
フランスの
ル・マン市に位置する公立大学であり、
ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏の
サルト県ル・マン市と
マイエンヌ県ラヴァル市にキャンパスを構えています。3つの学部、2つの技術短期大学部(IUT)、エンジニアリング・スクールである
ル・マン高等技術学校(ENSIM)、そして15の研究ラボを有し、理学、工学、文学、言語学、人文学、法学、経済学、経営学など、幅広い分野のコースを提供しています。2014年時点での学生数は約11,000人、教員・研究員数は630人に上ります。
歴史
ル・マン大学の歴史は、1965年にカーン大学が
ル・マン市に文系の単科大学を開学したことに始まります。その後、1969年にカーン大学から独立し、1977年にメーヌ大学として高等教育大臣の認証を受けました。2017年9月1日には、
ル・マン大学へと名称を変更し、現在に至ります。
沿革
1965年:カーン大学が
ル・マン市に附属大学として文系単科大学を開学。
1966年:地方学生支援センター(CLOUS)を設置。
1967年:業務管理、経営管理、化学の3つの技術短期大学部を設置。
1968年:機械工学と生産工学の技術短期大学部を設置。
1969年:
ル・マン市とメーヌ大学がカーン大学から独立。
1975年:法学部と文学部の2つの学部(UFR)を新設。
1977年:メーヌ大学として開校。学生数が3000人に達する。
1987年:
ル・マン高等素材学校(ISMANS)がメーヌ大学キャンパス内に開学。
1989年:テクノポールが開かれる。
1990年:
継続教育センター(CUEP)を設置。
1992年:欧州音楽技術研究所(ittem)が開所。
ル・マン技術移転センター(CTTM)が開設。
1997年:国立工芸院が高等地理学・地誌学校(ESGT)をキャンパス内に開設。
1998年:
ル・マン高等技術学校(ENSIM)を設置。
2008年:ナント・アンジェ・ルマン大学(UNAM)を設立。
ル・マン・アコースティックを設置。
2009年:ナント・アンジェ・ルマン大学が大学・高等教育機関共同体(COMUE)となる。
2013年:リスク・保険研究所(IRA)を開所。
2014年:
フランス保険連盟(FFA)がメーヌ大学及びリスク・保険研究所に会員資格を付与。
クロード・シャップ記念情報学研究所を設置。
2016年:ナント・アンジェ・ルマン大学が欧州ブルターニュ大学(UEB)と合併し、ブルターニュ・ロワール大学となる。
2017年:メーヌ大学から
ル・マン大学に改称。
構成
ル・マン大学は、以下の学部、研究所、技術短期大学部、研究室で構成されています。
学部
法・経済・経営学部
芸術・人文・社会科学部
理工学部
研究所及び技術短期大学部
ラヴァル技術短期大学部(IUT de Laval)
ル・マン技術短期大学部(IUT du Mans)
ル・マン高等技術学校(ENSIM)
ル・マン・アコースティック
クロード・シャップ記念情報学研究所
リスク・保険研究所(IRA)
研究室
音響学:
ル・マン大学音響研究室(LAUM)
分子・素材:
ル・マン分子・素材研究室(IMMM)
情報学:
ル・マン大学情報学研究室(LIUM)
生物学:海洋・分子・保健研究室(MMS)
数学:
ル・マン数学研究室(LMM)
地質学:ナント惑星科学・地球力学研究室(LPG)
身体活動・スポーツ学:拍動・相互作用・パフォーマンス研究室(MIP)、暴力・イノベーション・政治・社交及びスポーツ研究室(VIPS²)
地理学:宇宙・社会研究室(ESO Le Mans)
歴史学:西部歴史研究センター(CERHIO)、考古学・考古科学・歴史研究センター(CRéAAH)
教育学:ナント教育研究センター(CREN-Le Mans)
経済学及び経営学:経歴・給与水準分析グループ(GAINS)
法学:THEMIS-UM
文学及び言語学:
ル・マン大学及びアンジェ大学言語・文学・言語学研究室(3L.AM)
大学関係者
著名な出身者
フランソワ・フィヨン:
首相
エマニュエル・モワール:歌手
マルク・ジューラン:政治家
セバスチャン・ボーデ:
自動車競技
著名な教員
Jean Gouhier: 地理学者、rudologue
マシュー・ゴストラ:作家
Patrick Besnier: chroniqueur, 評論家
マリエッタ・カラマンリ:政治家
アントワン・コンパニョン:作家、評論家
クリスティアン・フィリップ:政治家
ジェラール・フェレイ:
化学者
* ニコル・エル・カルーイ:
数学者
ル・マン大学は、多様な分野での教育研究活動を通じて、地域社会に貢献するとともに、国際的な視点を持った人材育成に力を入れています。