ル・ルドゥタブル級原子力潜水艦

ル・ルドゥタブル級原子力潜水艦について

ル・ルドゥタブル級原子力潜水艦（Les Sous-marin nucléaire lanceur d'engins Classe Le Redoutable）は、フランス海軍で使用される原子力弾道ミサイル潜水艦のシリーズです。フランス国内で独自の核戦力を確立するための一環として、1980年代に計画・建造されました。この級の潜水艦は、全5隻が建造され、最終艦のランドンターブルは2003年に退役しました。

概要

フランス海軍における初めての原子力弾道ミサイル潜水艦であるル・ルドゥタブル級は、当初搭載されていたミサイルはM1またはM2/M20でした。しかし、各艦は後に大型の新型ミサイルM4/M45への改修を受けることで、その攻撃能力を向上させました。

この潜水艦は、艦の中央部に設置された2列の vertical missile launch tubes（垂直ミサイル発射筒）により、最大16発の弾道ミサイルを搭載できます。また、艦首部分には自衛のための魚雷発射管が4門装備されています。

原子力推進システムには、ターボ・エレクトリック方式を採用しており、交流発電機から生成された電力を直流モーターでスクリューに供給する仕組みです。これにより、潜水艦は安定した速度での航行が可能となります。

各艦の情報

• - ル・ルドゥタブル (S611): 1971年に就役し、1991年に退役。
• - ル・テリブル (SS612): 1973年に就役し、1996年に退役。
• - ル・フードロワイヤン (S610): 1974年に就役し、1998年に退役。
• - ランドンターブル (S613): 1976年に就役し、2003年に退役。
• - ル・トナン (S614): 1980年に就役し、1999年に退役。

準同型艦

さらに、ル・ルドゥタブル級を改良した潜水艦ランフレクシブル（S615）は、1985年に就役し、2008年に退役しています。この艦は、独自の特徴を持ちながらも、ル・ルドゥタブル級の設計理念を引き継いでいます。

後継艦

ル・ルドゥタブル級の後継として、ル・トリオンファン級原子力潜水艦があり、1997年から順次就役が開始されています。この新型潜水艦は、より先進的な技術と強化された戦闘能力を持っています。

まとめ

ル・ルドゥタブル級原子力潜水艦は、フランスの核抑止力の基盤となるべき重要な役割を果たし、数十年にわたって国家の防衛に寄与しました。その技術の進化は、今日のフランス海軍の核戦力に大きな影響を与えており、海軍の戦略や国際的な平和維持の上でも重要な存在であり続けています。

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