ルージュ (アルバム)

ちあきなおみのアルバム『ルージュ』は、1977年7月25日に日本コロムビアから発売されました。このアルバムは、中島みゆきが書き下ろしたタイトル曲「ルージュ」を筆頭に、当時人気のシンガーソングライター、井上陽水、因幡晃らの楽曲をちあきなおみが歌い上げた意欲作です。

アルバムのA面は、中島みゆきの作品が中心に構成されています。「ルージュ」は、アルバムに先駆けてシングルとしてリリースされ、大きな反響を呼びました。その他、「帰っておいで」「うかれ屋」は、ちあきなおみへの提供曲。「雨が空を捨てる日は」「流浪の詩」「あばよ」は、それぞれ研ナオコや中島みゆきの過去の楽曲のカバーとなっています。中島みゆきの楽曲提供は、ちあきなおみの新たな魅力を引き出すことに成功しています。

B面は、井上陽水と因幡晃の楽曲が並びます。井上陽水の代表曲「氷の世界」をはじめ、「小春おばさん」「断絶」といった、彼の初期のアルバムからの選曲は、ちあきなおみの解釈によって新たな命を吹き込まれています。因幡晃の楽曲では、「わかってください」「サンデー・モーニング」「別涙（わかれ）」が収録されており、彼女の情感豊かな歌声が、これらの楽曲の持つ叙情性を際立たせています。

2000年10月21日には、このアルバムを含むちあきなおみの過去のアルバム3作が復刻盤として再発売されました。これにより、時代を超えて彼女の音楽に触れる機会が再び提供されることとなりました。

収録曲は以下の通りです。

SIDE A

1. ルージュ
2. 雨が空を捨てる日は
3. 流浪の詩
4. 帰っておいで
5. あばよ
6. うかれ屋

SIDE B

1. 氷の世界
2. 小春おばさん
3. 断絶
4. わかってください
5. サンデー・モーニング
6. 別涙（わかれ）

『ルージュ』は、ちあきなおみの歌唱力と表現力、そして中島みゆき、井上陽水、因幡晃といった才能あふれる作家たちの楽曲が融合した、聴きごたえのあるアルバムとして、今も多くの音楽ファンに愛され続けています。

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