ちあきなおみ

ちあき なおみ

ちあきなおみ（1947年9月17日生まれ）は、日本の元歌手及び女優であり、特に歌手として多くの名曲を残しています。1992年、彼女は夫である郷鍈治の死去を機に芸能活動を完全に休止し、実質的な引退状態に入りました。彼女は東京都内に不動産を所有しつつも、公財産としてのビジネス活動には積極的ではありません。

来歴

生い立ち

ちあきは神奈川県に生まれ、東京都板橋区で育ちました。彼女は3人姉妹の末っ子で、芸事に興味を持つ母の影響で4歳からタップダンスを習い、5歳で初舞台を経験しました。歌に情熱を傾け、6歳から米軍キャンプでジャズを歌い、学業の傍ら音楽活動を続けました。

コロムビア時代

彼女は日本コロムビアのオーディションを経て、1969年に「雨に濡れた慕情」でデビュー。デビュー当時、彼女は「魅惑のハスキーボイン」として知られ、その独特の声で多くのファンを魅了しました。歌手としての成功に加え、紅白歌合戦にも8回連続出場し、1972年には代表曲「喝采」が第14回日本レコード大賞を受賞。

この楽曲は彼女の実体験を元にしたとされ、実際には前座歌手の若手役者が他界した経験が関連しているといわれています。続いて発表された「夜間飛行」や「円舞曲」などもヒットし、演歌やニューミュージックの楽曲も手掛けていきました。

結婚と充電期間

1978年、ちあきは俳優の郷鍈治と結婚します。芸能活動のスタイルも変わり、夫のマネジメントのもとで充実した生活を送ります。彼女はヒット曲を追うことよりも、自身が歌いたい曲にじっくり取り組む姿勢を持ち、レコーディングを続けました。この間、彼女の音楽活動は減少しましたが、1981年にはシャンソンアルバムを発売し、1982年に自身の楽曲もいくつかリリースしました。

夫の死そして引退

1992年、ちあきは夫を亡くし、その悲しみにより芸能活動を完全に停止します。「静かな時間を過ごさせてほしい」と公表し、その後は姿を見せることもなく、実質的に引退を知らせました。彼女は地元の夫の墓を訪ね、毎年欠かさずお参りするなど、彼との絆を大切にしています。

あたらしい評価と活動休止後の影響

長い活動休止後も、彼女の音楽は根強い人気を誇り、遺作や再プレス、リマスタリングなどの形で再評価され続けています。近年、彼女に関する特集番組やCDボックスがリリースされる度に、復帰を期待する声が寄せられていますが、彼女自身は亡き夫の言葉を胸に、活動を再開する気持ちはないとされています。

2024年にはデビュー55周年を迎え、コンセプトアルバムのリリースも控えており、彼女の音楽が今も多くの人々に愛されていることを示しています。ちあきなおみはその美しい声と個性的な表現で、時代を超えて人々の心に深く刺さり続ける「伝説の歌姫」としてあるのです。

もう一度検索