ルース郡 (ミシガン州)

ミシガン州アッパー半島東部に位置するルース郡は、広大な面積を誇り、豊かな自然に恵まれた地域です。2010年の国勢調査によると、人口は6,631人と、2000年と比較して減少傾向にあります。郡庁所在地はニューベリー村で、この村は郡内唯一の村であり、人口は1,519人です。

ルース郡という地名は、かつてミシガン州知事を務めた共和党のサイラス・G・ルースに由来しています。また、2002年にはミシガン州議会によって、この郡は『ムースの首都』として公式に指定されました。この愛称は、郡内でのムースの生息数の多さを反映していると言えるでしょう。

地理的には、アメリカ合衆国国勢調査局によると、ルース郡の総面積は1,911.89平方マイル（約4,951.8平方キロメートル）です。このうち、約903.08平方マイル（約2,339.0平方キロメートル）が陸地、残りの約1,008.80平方マイル（約2,612.8平方キロメートル）が水域となっており、水域が全体の52.76％を占めています。スペリオル湖に面し、多くの湖や川が流れ、自然豊かな景観が広がっていることがわかります。

郡内を走る主要な道路としては、ミシガン州道28号線、117号線、123号線、そしてルース郡道33号線、37号線、44号線、58号線などが挙げられます。これらの道路網が、郡内の交通を支えています。また、ルース郡は、東にチッペワ郡、南にマキナック郡とスクールクラフト郡、西にアルジャー郡、そして北にはカナダのオンタリオ州サンダーベイ地区（スペリオル湖を隔てて）と隣接しています。

ルース郡の郡政府は、郡監獄の運営、地方道路の維持管理、地方裁判所の運営、重要な記録の保管（権利譲渡や抵当権設定など）、公衆衛生規制の管理、そして州政府の社会サービスへの参加など、幅広い業務を担っています。郡政委員会は予算管理を主な役割としていますが、法律や条例の制定権限は限定的です。ミシガン州では、警察、消防、建設、区画整理、税評価、道路維持といった地方自治体の多くの機能は、個々の都市や郡区の責任となっています。

ルース郡は、コロンバス、レイクフィールド、マクミラン、ペントランドの4つの郡区に分割されています。これらの郡区が、郡の行政上の基礎単位となっています。郡内にはニューベリー村が1つ存在し、これが郡庁所在地でもあります。

ルース郡は、その手つかずの自然、独特の歴史、そして静かな地域社会という魅力を持っています。スペリオル湖の壮大な景色と、広大な森林地帯は、アウトドア愛好家にとって理想的な環境を提供しています。近年は人口減少が課題となっていますが、その自然環境と歴史的魅力は、この郡の未来を担う貴重な財産と言えるでしょう。

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