ルートヴィヒ・ルドルフ (ブラウンシュヴァイク＝ヴォルフェンビュッテル公)

ルートヴィヒ・ルドルフ（1671年6月22日 - 1735年3月1日）は、ブラウンシュヴァイク＝リューネブルク公の一人で、ヴォルフェンビュッテル侯（在位：1731年 - 1735年）を務めました。アントン・ウルリヒ公の末息子であり、アウグスト・ヴィルヘルム公の弟にあたります。

生涯

1671年、アントン・ウルリヒ公とその妻エリーザベト・ユリアーネの間に生まれました。1685年から1687年にかけて、家庭教師と共にイタリア、フランス、オランダを巡る旅を経験しました。その後、ポーランド王ヤン3世ソビェスキの軍に加わりますが、すぐに神聖ローマ帝国軍へと移籍し、大同盟戦争で勇猛に戦いました。1690年のフルーリュスの戦いでは捕虜となりますが、短期間で釈放されています。

ブラウンシュヴァイク＝ヴォルフェンビュッテル公国では、16世紀のハインリヒ2世以降、分割相続が否定されていましたが、1690年にルートヴィヒ・ルドルフは父アントン・ウルリヒからブランケンブルク伯領の将来的な統治権を与えられました。この相続は、兄たちの同意も得ていました。1704年にルドルフ・アウグスト公が死去し、アントン・ウルリヒが単独統治者となると、この分割相続は改めて確認されました。

1707年、神聖ローマ皇帝ヨーゼフ1世によってブランケンブルク伯領は侯領に昇格します。1714年にアントン・ウルリヒが亡くなると、ルートヴィヒ・ルドルフはブランケンブルク侯領を相続しました。1731年には、兄アウグスト・ヴィルヘルムの死に伴い、ヴォルフェンビュッテル侯領も相続し、以降、ヴォルフェンビュッテルとブランケンブルクが再び分離することはなくなりました。もっとも行政は分割されたままで、統合されたのはヴェストファーレン王国に併合された後の1808年のことです。

ヴォルフェンビュッテル侯としての短い治世中、ブラウンシュヴァイクの兵器庫や駐屯兵病院の設立といった改革に着手しましたが、在位期間が短かったため、その成果を見届けることはできませんでした。彼は科学と芸術に理解を示しましたが、豪奢な生活を送ったとされ、『ドイツ人名事典』では、彼の改革の功績は、彼自身よりも大臣によるものが大きいと評されています。

1735年3月1日に死去。男子がいなかったため、従弟にあたり、末娘アントイネッテ・アマーリエの夫であるフェルディナント・アルブレヒト2世が相続人となりました。しかし、同年9月13日にフェルディナント・アルブレヒト2世も死去したため、孫のカール1世が後を継ぐことになりました。

子女

1690年4月22日、エッティンゲン＝エッティンゲン侯アルブレヒト・エルンスト1世の娘クリスティーネ・ルイーゼと結婚。4人の娘をもうけました。

エリーザベト・クリスティーネ（1691年8月28日 – 1750年12月21日）：神聖ローマ皇帝カール6世と結婚。マリア・テレジアの母。
シャルロッテ・アウグステ（1692年7月23日 – 1692年8月8日）：夭折。
シャルロッテ・クリスティーネ（1694年8月29日 – 1715年11月1日）：ロシア皇帝ピョートル1世の皇太子アレクセイと結婚。ピョートル2世の母。
アントイネッテ・アマーリエ（1696年4月22日 – 1762年3月6日）：ブラウンシュヴァイク＝ヴォルフェンビュッテル公フェルディナント・アルブレヒト2世と結婚。

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