ルード・デヤハー

ルード・デヤハー

ルード・デヤハー（Lood de Jager）は、1992年12月17日に南アフリカのアルバートンで生まれた、ラグビーユニオン界で名を知られた選手です。そのキャリアを通じて主にセカンドロー、すなわちロック（LO）のポジションを務めており、フィールド上では206cmという長身を活かしたラインアウトやパワフルなプレーで存在感を発揮しています。体重は125kgと、まさにロックに求められる体躯を備えています。

彼は国際舞台でも輝かしい経歴を持っています。南アフリカ共和国代表、スプリングボクスのメンバーとして長年活躍し、2022年7月の時点で56キャップを獲得しています。特に、ラグビーワールドカップには2度出場しており、2015年大会、そして南アフリカが見事に優勝を飾った2019年大会の両方で代表チームの一員として戦いました。これらの経験は、彼の選手としての幅と深みを一層増すものとなっています。また、世界選抜チームであるバーバリアンズにも選出された経験があり、世界のトッププレイヤーたちと共にプレーする機会も得ています。

クラブレベルでのキャリアも、南アフリカ国内を始め、イングランド、そして日本と多岐にわたります。初期には南アフリカのレオパードやフリーステイト・チーターズ、スーパーラグビーに参加していたチーターズやブルズ、そしてカリーカップにおけるブルー・ブルズといったチームで経験を積みました。これらのクラブで培ったスキルと経験は、その後のキャリアの礎となっています。2019年にはイングランドの強豪、セール・シャークスと契約し、プレミアシップというハイレベルな舞台でプレーしました。イングランドでの挑戦は、彼に新たな戦術やプレースタイルへの適応を促し、選手として更なる成長を遂げる機会となりました。

そして2022年、ルード・デヤハーは日本のジャパンラグビーリーグワンに活躍の場を移し、埼玉パナソニックワイルドナイツに加入しました。日本でのプレーは彼にとって新たな挑戦であり、その経験豊富なリーダーシップとプレーはチームに大きな影響を与えています。日本における公式戦への初出場は、2023年1月7日に行われたJAPAN RUGBY LEAGUE ONEの第3節、三菱重工相模原ダイナボアーズ戦でした。この試合で彼は先発メンバーとして出場し、日本のファンにそのプレーを披露しました。

日本での最初のシーズンからチームに貢献し、2023-24シーズンのジャパンラグビーリーグワンでは、その卓越したパフォーマンスが評価され、リーグワンベスト15に選出される栄誉に浴しました。これは、彼がいかに日本のリーグにおいてもトップレベルの選手であるかを証明するものです。埼玉パナソニックワイルドナイツの一員として、今後もその強力なプレーと経験でチームを牽引していくことが期待されています。

彼のキャリアは、南アフリカの若い才能から世界のトップクラスのロックへと成長し、複数の国で異なるスタイルのラグビーに適応してきた軌跡を示しています。そのプレーは常に力強く、セットピースにおける存在感はもちろん、オープンプレーにおいてもチームに貢献できる選手です。今後も南アフリカ代表として、そして埼玉パナソニックワイルドナイツの重要なメンバーとして、彼の活躍から目が離せません。

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