ルーベン・ウォルコウスキー

ルーベン・ウォルコウスキー（Rubén Oscar Wolkowyski、1973年9月30日生まれ）は、アルゼンチン・チャコ州カステリ出身の元バスケットボール選手です。「コロラド」の愛称で親しまれ、ポジションは主にパワーフォワード（PF）とセンター（C）を担いました。彼はアルゼンチン人として初めてNBAの舞台でプレーした選手として、その名を歴史に刻んでいます。現在はポーランドとの二重国籍を有しています。

選手経歴

ウォルコウスキーは1993年にキルメス・マル・デル・プラタでプロとしてのキャリアをスタートさせました。その後、1997年にはボカ・ジュニアーズ、1999年にはエストゥディアンテス・オラバリアへと移籍し、着実に実力を高めていきました。

2000年、ウォルコウスキーはNBAのシアトル・スーパーソニックスにドラフト外で入団を果たします。これはアルゼンチン人選手として初の快挙であり、彼のキャリアにおける大きな転換点となりました。スーパーソニックスで1シーズンを過ごした後、彼は古巣であるキルメス・マル・デル・プラタに復帰します。しかし、シーズン途中でロシアの強豪チーム、PBC CSKAモスクワへ移籍することになります。

2002年にはポーランド国籍を取得し、再びNBAへの挑戦を決意、ボストン・セルティックスに入団しました。しかし、セルティックスではシーズン途中で解雇となり、スペインのタウ・ビトリアへ移籍しました。その後、2003年にはギリシャのオリンピアコスへ、2004年には再びロシアのヒムキBCへ移籍し、2006年にはユーロカップ準優勝に貢献するなど、ヨーロッパの舞台で活躍を続けました。

2007年、ウォルコウスキーは一度祖国ポーランドのソポトへ移籍しますが、シーズン途中にイタリアのスカファリへと活躍の場を移しました。

アルゼンチン代表としての活躍

ウォルコウスキーはアルゼンチン代表としても輝かしい実績を残しています。アトランタとアテネのオリンピック2大会に出場し、特にアテネ大会ではベテランとしてチームを牽引し、金メダル獲得に大きく貢献しました。また、1998年、2002年、2006年の世界選手権にも3大会連続で出場し、2002年のインディアナポリス世界選手権では銀メダルを獲得しています。

ルーベン・ウォルコウスキーは、アルゼンチンバスケットボール界のパイオニアとして、国内外で多大な功績を残した名選手として記憶されています。

もう一度検索