レアル・カシミールFC

レアル・カシミールFC

レアル・カシミールFC（Real Kashmir Football Club）は、インドのシュリーナガルを本拠地とするプロサッカークラブです。全インドサッカー連盟（AIFF）のライセンスを受け、Iリーグの一部としてリーグ戦に参加しています。このクラブは、ジャンムー・カシミール連邦直轄領に位置するチームとしては初めて、Iリーグのトップリーグに参加したチームでもあります。

歴史

このクラブは2016年に設立され、全国規模の大会への初出場は2016年9月に行われたデュランド・カップでした。その後、2017年7月にはジャンムー・カシミール州のクラブとして初めてスコットランドで4試合を戦う海外遠征を行い、さらに2018年5月30日にはIリーグ2部の2017-18シーズン最終戦でヒンドゥスターンFCを3-2で下し、優勝を果たしました。この勝利により、チームは2018-19シーズンからIリーグへの昇格を果たしました。

2018年8月には、レアル・カシミールFCのユースチームが世界的に有名なボルシア・ドルトムント（BVB）と合同練習を行いました。この遠征では、BVBのトレーニングセンターやホームスタジアムであるヴェストファーレンシュタディオン（ジグナル・イドゥナ・パルク）も訪問し、国際的な基準のトレーニングを体験しました。

スタジアム

レアル・カシミールFCは現在、TRCターフ・グラウンドをホームグラウンドとして使用していますが、これはバクシ・スタジアムの改修が完了するまでの一時的な措置です。2019-20シーズンからはバクシ・スタジアムでのホームゲームが期待されていましたが、工事の遅れが発生し、2018年10月時点では州当局の発表として2019年3月の竣工予定が報じられました。ところが、2019年8月にクラブオーナーのサンデープ・チャトーが「なお6か月から8か月の工期を要する」とコメントし、さらなる遅延が懸念されています。

世界的な注目

レアル・カシミールFCは、特に英国放送協会（BBC）が制作したドキュメンタリー『Real Kashmir FC』によって、国際的に注目を集めるようになりました。このドキュメンタリーは、スコットランド人監督デイヴィッド・ロバートソンとチームの活動を追ったもので、クラブの姿を広く知らしめるきっかけとなりました。これにより、レアル・カシミールFCは国内外での認知度を高め、サッカー界における増大する存在感を示しています。

レアル・カシミールFCは、その若い歴史の中で多くの成果を上げており、今後の成長と活躍が期待されます。

もう一度検索