レイモンド・ジェームス・スタジアム

レイモンド・ジェームス・スタジアム

レイモンド・ジェームス・スタジアムは、フロリダ州タンパに位置するアメリカのスタジアムであり、NFLのタンパベイ・バッカニアーズやサウスフロリダ大学のサウスフロリダ・ブルズのホームグラウンドです。また、2020年にはXFLのタンパベイ・バイパーズがここを拠点としていました。スタジアムの名称は、命名権を取得したレイモンド・ジェームス・フィナンシャル社に由来しており、地元では「レイ・ジェイ」とも親しまれています。

歴史

このスタジアムは、マルコム・グレーザーが新オーナーとなったバッカニアーズの要望に応じ、1989年に取り壊されたアル・ロペス・フィールドの跡地に建設されました。総工費は約1億6,850万ドルであり、すべて公的資金で賄われています。建設途中は禁止名称であった「タンパ・コミュニティー・スタジアム」が1998年にレイモンド・ジェームス・フィナンシャル社によって命名されました。1998年9月にはスタジアムが正式にオープンし、初戦ではバッカニアーズがシカゴ・ベアーズに勝利しました。

スタジアムでは毎年アウトバック・ボウルなどのポストシーズンゲームが行われており、2018年からはガスパリラ・ボウルが新たに加わりました。また、バッカニアーズの試合が全試合完売となったのは2009年シーズンです。2021年の第55回スーパーボウルでは、バッカニアーズの本拠地で初めてスーパーボウルが開催され、彼らが勝利を収めました。

特徴

スタジアムの象徴的な部分は、北側エンドゾーンに設置された全長約31メートルの海賊船です。この船はバッカニアーズの得点時や試合勝利時に砲火を発射します。また、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のテーマ曲が流れ、オウムが観客に話しかける仕掛けもあります。さらに、ダクトロニクス製の大型ビジョン「Buc Vision」は、当時のリーグ最大でしたが、後にリニューアルされHD対応の大型スクリーンが設置されました。スタジアム内にはコンセッションやトイレ、ADAに準拠した設計の「Buccaneer Cove」があり、ファンに親しみやすい空間が提供されています。

愛称と時系列

スタジアムは「ニュー・ソンブレロ」とも呼ばれていますが、これは従来のタンパ・スタジアムからの名残によるものです。1995年に新オーナーとなったグレーザー氏は新スタジアムの必要性を訴え、1996年には公的資金を元にしたスタジアム建設の住民投票を実施し、支持を受けました。2001年にはMLSの試合が最終開催され、2009年には数々の大規模コンサートが行われました。

このスタジアムはスポーツイベントだけでなく、エンターテインメントにも活用され、他のアーティストたちが素晴らしいパフォーマンスを披露しています。発展し続けるレイモンド・ジェームス・スタジアムは、地域の文化やスポーツのシンボルとして重要な役割を果たしています。

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