レイルアマーフィー

ニュージーランドのクライストチャーチで1988年12月2日に生まれたレイルア マーフィー選手は、強靭なフィジカルを活かしたプレーを得意とするラグビーのプロップ（PR）です。かつてはマーフィー・レイルアという名前でも知られており、現在はトップイースト-Bリーグに所属するクリーンファイターズ山梨の重要な戦力として活躍しています。身長185cm、体重108kgという堂々たる体格は、スクラムの最前線で相手とぶつかり合うプロップにとって大きな武器となります。チームメイトやファンからは「MURPH」という愛称で親しまれています。

ラグビーとの出会いは、ニュージーランドのデ・ラ・サールカレッジに進学してからでした。高校でこのスポーツの魅力に取りつかれた彼は、卒業後の2008年に日本の山梨学院大学へ留学することを選択します。大学で4年間を過ごし、日本のラグビー環境の中で技術を磨き、選手として大きく成長しました。

大学卒業後の2012年、彼は当時の国内トップリーグに所属していたキヤノンイーグルス（現在の横浜キヤノンイーグルス）に加入し、プロラグビー選手としての第一歩を踏み出しました。プロップというポジションは、スクラムの安定を担うだけでなく、密集地帯でのボール争奪や短い距離での突破など、攻守両面で非常に重要な役割を求められます。彼はそのポテンシャルを発揮し、チーム内で存在感を示していきました。

日本でのキャリアを続けることを強く望んだレイルア選手は、2014年に日本国籍を取得しました。これにより、日本人選手として国内リーグでプレーするだけでなく、日本代表として国際試合に出場する道も開かれました。この決断は、彼が日本のラグビーに深く根差し、貢献したいという強い意志の表れと言えるでしょう。

キヤノンイーグルス在籍中、彼はジャパンラグビートップリーグの舞台で経験を積みました。特に、2015年1月4日に行われた2ndステージのパナソニック ワイルドナイツ戦では先発メンバーとして出場し、これが公式戦での記念すべき初出場となりました。トップリーグの強豪を相手にしたこの試合は、彼のキャリアにおいて大きな節目となりました。

その後、彼はさらなる挑戦を求め、複数のチームを移籍しました。2017年にはNTTコミュニケーションズシャイニングアークス（現在のNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安）に加入。ここでもトップリーグでの経験を積み重ね、選手としての幅を広げました。2021年には、当時のトップチャレンジリーグ（現在のリーグワンDIVISION 2相当）に所属していた花園近鉄ライナーズに移籍し、チームのトップリーグ昇格に貢献する重要な役割を果たしました。

そして2022年からは、大学時代を過ごした山梨の地にあるクリーンファイターズ山梨に加入しました。現在はトップイースト-Bリーグでプレーしており、これまでのトップリーグやリーグワンで培ってきた豊富な経験とリーダーシップでチームを牽引しています。

国際舞台では、15人制とは異なるスピードと展開が特徴の7人制ラグビーにおいて、日本代表に選出された経験も持っています。短い時間の中で高い運動量と判断力が求められる7人制でも、そのアスリート能力を発揮しました。

レイルア マーフィー選手は、ニュージーランドで育んだラグビーセンスと、日本での長年の経験によって培われた技術、そしてプロップに不可欠な強靭な肉体を兼ね備えた、日本ラグビー界にとって貴重な選手です。これまで所属した各チームで貢献し、現在はクリーンファイターズ山梨の中心選手として活躍しています。今後の彼の活躍にも注目が集まります。

彼のキャリアに関連する主なチームは、山梨学院大学ラグビー部、横浜キヤノンイーグルス、NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安、花園近鉄ライナーズ、そして現在のクリーンファイターズ山梨です。また、SNSでも積極的に情報を発信しており、X（旧Twitter）やInstagramを通じてファンとの交流を深めています（@murphyleilua、@murphy_leilua）。

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