レイン (マドンナの曲)

マドンナ「レイン」：楽曲解説と影響

「レイン」(Rain)は、マドンナが1992年に発表した5枚目のスタジオ・アルバム『エロティカ』から、1993年に5枚目のシングルとしてリリースされた楽曲です（北米では4枚目）。この曲は、マドンナが同年に「ザ・ガーリー・ショウ・ツアー」で来日した際、来日記念盤として企画された「レインEP」にも収録されました。このEPには、「レイン」のオリジナルバージョンに加え、アルバム未収録曲や貴重なリミックスバージョンが収録され、ファンにとっては特別な一枚となっています。

チャート成績

「レイン」は、Billboard Hot 100で最高14位を記録し、20週にわたってチャートインしました。これは、楽曲の持つ魅力と、マドンナの圧倒的な人気を物語るものでしょう。

ミュージック・ビデオ

「レイン」のミュージック・ビデオは、マーク・ロマネクが監督を務めました。このビデオには、音楽家の坂本龍一が監督役として出演しているほか、テイ・トウワもカメオ出演しており、豪華な顔ぶれが話題となりました。マドンナは当初、MVに登場する監督役として、ジャン＝リュック・ゴダールやフェデリコ・フェリーニといった映画界の巨匠にオファーを試みましたが、いずれも断られています。その後、坂本龍一が出演を快諾し、実現に至りました。ロマネク監督は、坂本龍一を「最も象徴的で有名で魅力的な日本のアイコン」と評し、その存在感を高く評価しています。

収録曲

日本盤CDシングル（レインEP）には、以下の楽曲が収録されています。

1. レイン (ラジオ・ミックス) - 4:35
2. ウェイティング (リミックス) - 4:41
3. アップ・ダウン・スイート - 12:13
* アルバム『エロティカ』の収録曲として予定されながら、アルバムには未収録となった「Goodbye to Innocence」のダブ・バージョン。「Goodbye to Innocence」はその後、サイアー・レコードのコンピレーション盤『Just Say Roe』に収録されました。
4. レイン (アルバム・バージョン) - 5:24
5. バッド・ガール (エクステンデッド・ミックス) - 6:29
6. フィーヴァー (エクステンデッド 12インチ) - 6:08
7. フィーヴァー (シェップ・レマディ・ダブ) - 4:29
8. フィーヴァー (マーク・ボーイズ・マイアミ・ダブ) - 7:10
9. フィーヴァー (オスカー・ジーズ・ドープ・ミックス) - 4:53
10. レイン (ビデオ・エディット) - 4:32

また、デジタルシングルとしてもリリースされています。

「レイン」は、マドンナの代表曲の一つとして、今もなお多くのファンに愛され続けています。

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