レインボー・ミカ
カプコンの対戦型格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズに登場する、若き覆面女子プロレスラー、レインボー・ミカ（Rainbow Mika）。本名・七川美華は、『ストリートファイターZERO3』で初登場し、その情熱的なキャラクターと個性的なファイトスタイルでプレイヤーに強い印象を与えました。
中学卒業後、元プロレスラーのハルマゲドン陽子に弟子入りし、プロレスラーとして生きるための厳しく徹底的な鍛錬を積みました。彼女のプロレスの理想像は、ロシアの肉体派レスラー、ザンギエフです。ザンギエフの力強く雄弁な戦いぶりに感銘を受け、彼を心の師と仰ぎ、強い憧憬と深い敬意を抱いています。性格は絵に描いたような体育会系で、目上の人物に対しては敬語を使い、語尾に「〜ッス」をつけて話すことが多いです。しかし、年下の相手や、特に礼儀を欠く人間に対しては厳しく、時には威圧的な態度をとることもあります。『ZERO3』の頃の学生だった春日野さくらや神月かりん、若い格闘家であるユーニなどに対して、その傾向が見られました。また、同世代のいぶきとは特に相性が悪く、『ストリートファイターV』では初対面から激しく衝突する場面も見られます。
『ストリートファイターZERO3』では、期待の新人として自身の名を世界に轟かせるため、世界中のストリートファイターたちとの「野試合巡業」という名のプロモーションの旅に出ます。その道中で、偶然シャドルーの秘密基地に迷い込み、そこでロシア政府の密命を帯びて潜入していた憧れのザンギエフと運命的な出会いを果たします。共に基地に現れたベガとの戦いを乗り越え、ザンギエフと協力して基地の最深部にあったサイコドライブを破壊し脱出します。その後、ザンギエフとの再会、そしていつか彼とのドリームマッチを実現させるという大きな夢を胸に、さらなる高みを目指してプロレス修行に打ち込むことを誓いました。
『ストリートファイターV』では、念願叶ってプロレスラーとなり、その実力はロシアにまで知れ渡るほどに成長しました。再会したザンギエフと共に、プロレスの真髄である「マッスルスピリット」を追求するための武者修行の旅を続けます。旅の最中に訪れたロシアの地下格闘技場で、ザンギエフとララの試合中に突如リングに乱入してきた熊を前に、恐怖に震えながらも決死の覚悟で立ち向かおうとします。この姿を見たザンギエフは、彼女の内に秘められた熱き魂を見出し、マッスルスピリットは既に宿っていると告げ、今後は肉体的な鍛錬に専念するよう助言しました。日本に帰国後、再会したいぶきにザンギエフとマッスルスピリットの素晴らしさを熱く語りますが、全く興味を示さないいぶきに辟易されてしまい、激しい口論に発展します。この作品では、神月かりんがミカのスポンサーとなっていることが明かされており、ゼネラルストーリーでは、かりんからの依頼でいぶきと共にシャドルー基地への潜入捜査という危険な任務に就くことになります。
『ストリートファイターV』で、ミカが所属するプロレス団体が鰯ヶ浜日本女子プロレスであることが判明しました。この団体は、鰯ヶ浜を本拠地とする歴史ある女子プロレス団体です。その始まりは50年前に遡り、師匠であるハルマゲドン陽子の祖母、春髷 純子が、鰯ヶ浜海水浴場オープンを記念して開催した興業が起源とされています。超日本体育大学のアマレス部員と、当時の日本最大規模だったジャパンスター女子プロレスの選手たちを招聘して行われたこの興業が、現在の団体の礎となりました。「勤勉」「鍛錬」「愛嬌」の三つの理念を掲げ、活動しています。代表はハルマゲドン陽子であり、「鬼コーチ陽子」の異名を持ちます。ミカの同期であり、タッグパートナーでもある大和ナデシコは、『ZERO3』では雑誌の表紙に共に登場し、『V』ではミカのサポート役としてゲーム中に登場しています。また、ナデシコ以外にも、眼帯の巨漢サンライズ西船場、元フットボール選手のメイプル・ストーム、タッグ王者の雷風姉妹（雷華、風華）、怪奇派ヒールレスラーのビビアン西木、ハワイ出身のペペ石渡など、個性豊かなレスラーたちが多数所属しています。ミカは新人時代に、デーモン軍団を率いるヒールレスラー、デーモンマチャミとの壮絶な激闘を繰り広げた経験も持っています。
ゲームにおけるミカは、多彩な投げ技を最大の武器としつつ、お尻を使ったヒップアタックなどを中心とした打撃技も多く持ち合わせています。個々の技は、発生が遅いか、あるいはガードされた際の隙が大きいものが多く、全体的にハイリスク・ハイリターンの性質を持ちますが、その分爆発力も秘めています。
特にユニークなシステムとして、Vスキル[I]「熱血マイクパフォーマンス」があります。この技は、マイクパフォーマンスの時間をかけるほど、次に放つ投げ技の威力が上昇するというもので、最大まで溜め切ると理論上は相手を一撃でKOできるほどの超威力になります（ただし、実際の対戦中に最大溜めを決めるのは非常に困難です）。また、Vトリガー[I]「カモン!ナデシコ!!」やVトリガー[II]「スピニングチェアー! / 反則上等!」では、タッグパートナーである大和ナデシコが乱入してミカをサポートする、プロレスならではの連携攻撃を繰り出します。
スーパーコンボ/クリティカルアーツでは、『ZERO3』の「サーディンズビーチスペシャル」が特徴的で、発動後に多彩な追加入力によって様々な技に派生させることができ、相手を翻弄したり、リングを出現させてのフィニッシュに繋げたりすることが可能です。『ストリートファイターV』で追加されたクリティカルアーツ「バッドリーピーチ」は、大和ナデシコとの合体技であり、ド派手なプロレス連携で相手をマットに沈めます。
その他にも、ステップからのヒップアタック「フライングピーチ」、その場でのヒップアタック「シューティングピーチ」、空中投げ「ウイングレスエアプレーン」、ジャイアントスイング「レインボータイフーン」、『V』で追加された相手を掴んで飛び上がりボディスラムで叩きつける「ブリムストーン」など、プロレス技をアレンジした個性的な技を数多く使用します。
登場作品は『ZERO3』と『V』がメインですが、その強烈なキャラクター性とプロレスというユニークな設定から、プレイヤーや開発スタッフの間で根強い人気を博しています。フィギュア化などの関連商品も発売されており、その存在感を示しています。
主な登場作品には、『ストリートファイターZERO3』、『ストリートファイターV』のほか、『SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ』シリーズなどがあります。
関連人物として、心の師であるザンギエフ、そして『V』で彼女のスポンサーとなる神月かりん、同期でタッグパートナーの大和ナデシコなどが挙げられます。
キャラクター設定と性格
中学卒業後、元プロレスラーのハルマゲドン陽子に弟子入りし、プロレスラーとして生きるための厳しく徹底的な鍛錬を積みました。彼女のプロレスの理想像は、ロシアの肉体派レスラー、ザンギエフです。ザンギエフの力強く雄弁な戦いぶりに感銘を受け、彼を心の師と仰ぎ、強い憧憬と深い敬意を抱いています。性格は絵に描いたような体育会系で、目上の人物に対しては敬語を使い、語尾に「〜ッス」をつけて話すことが多いです。しかし、年下の相手や、特に礼儀を欠く人間に対しては厳しく、時には威圧的な態度をとることもあります。『ZERO3』の頃の学生だった春日野さくらや神月かりん、若い格闘家であるユーニなどに対して、その傾向が見られました。また、同世代のいぶきとは特に相性が悪く、『ストリートファイターV』では初対面から激しく衝突する場面も見られます。
ストーリー上の活躍
『ストリートファイターZERO3』では、期待の新人として自身の名を世界に轟かせるため、世界中のストリートファイターたちとの「野試合巡業」という名のプロモーションの旅に出ます。その道中で、偶然シャドルーの秘密基地に迷い込み、そこでロシア政府の密命を帯びて潜入していた憧れのザンギエフと運命的な出会いを果たします。共に基地に現れたベガとの戦いを乗り越え、ザンギエフと協力して基地の最深部にあったサイコドライブを破壊し脱出します。その後、ザンギエフとの再会、そしていつか彼とのドリームマッチを実現させるという大きな夢を胸に、さらなる高みを目指してプロレス修行に打ち込むことを誓いました。
『ストリートファイターV』では、念願叶ってプロレスラーとなり、その実力はロシアにまで知れ渡るほどに成長しました。再会したザンギエフと共に、プロレスの真髄である「マッスルスピリット」を追求するための武者修行の旅を続けます。旅の最中に訪れたロシアの地下格闘技場で、ザンギエフとララの試合中に突如リングに乱入してきた熊を前に、恐怖に震えながらも決死の覚悟で立ち向かおうとします。この姿を見たザンギエフは、彼女の内に秘められた熱き魂を見出し、マッスルスピリットは既に宿っていると告げ、今後は肉体的な鍛錬に専念するよう助言しました。日本に帰国後、再会したいぶきにザンギエフとマッスルスピリットの素晴らしさを熱く語りますが、全く興味を示さないいぶきに辟易されてしまい、激しい口論に発展します。この作品では、神月かりんがミカのスポンサーとなっていることが明かされており、ゼネラルストーリーでは、かりんからの依頼でいぶきと共にシャドルー基地への潜入捜査という危険な任務に就くことになります。
鰯ヶ浜日本女子プロレス
『ストリートファイターV』で、ミカが所属するプロレス団体が鰯ヶ浜日本女子プロレスであることが判明しました。この団体は、鰯ヶ浜を本拠地とする歴史ある女子プロレス団体です。その始まりは50年前に遡り、師匠であるハルマゲドン陽子の祖母、春髷 純子が、鰯ヶ浜海水浴場オープンを記念して開催した興業が起源とされています。超日本体育大学のアマレス部員と、当時の日本最大規模だったジャパンスター女子プロレスの選手たちを招聘して行われたこの興業が、現在の団体の礎となりました。「勤勉」「鍛錬」「愛嬌」の三つの理念を掲げ、活動しています。代表はハルマゲドン陽子であり、「鬼コーチ陽子」の異名を持ちます。ミカの同期であり、タッグパートナーでもある大和ナデシコは、『ZERO3』では雑誌の表紙に共に登場し、『V』ではミカのサポート役としてゲーム中に登場しています。また、ナデシコ以外にも、眼帯の巨漢サンライズ西船場、元フットボール選手のメイプル・ストーム、タッグ王者の雷風姉妹（雷華、風華）、怪奇派ヒールレスラーのビビアン西木、ハワイ出身のペペ石渡など、個性豊かなレスラーたちが多数所属しています。ミカは新人時代に、デーモン軍団を率いるヒールレスラー、デーモンマチャミとの壮絶な激闘を繰り広げた経験も持っています。
ゲームシステムと主な技
ゲームにおけるミカは、多彩な投げ技を最大の武器としつつ、お尻を使ったヒップアタックなどを中心とした打撃技も多く持ち合わせています。個々の技は、発生が遅いか、あるいはガードされた際の隙が大きいものが多く、全体的にハイリスク・ハイリターンの性質を持ちますが、その分爆発力も秘めています。
特にユニークなシステムとして、Vスキル[I]「熱血マイクパフォーマンス」があります。この技は、マイクパフォーマンスの時間をかけるほど、次に放つ投げ技の威力が上昇するというもので、最大まで溜め切ると理論上は相手を一撃でKOできるほどの超威力になります（ただし、実際の対戦中に最大溜めを決めるのは非常に困難です）。また、Vトリガー[I]「カモン!ナデシコ!!」やVトリガー[II]「スピニングチェアー! / 反則上等!」では、タッグパートナーである大和ナデシコが乱入してミカをサポートする、プロレスならではの連携攻撃を繰り出します。
スーパーコンボ/クリティカルアーツでは、『ZERO3』の「サーディンズビーチスペシャル」が特徴的で、発動後に多彩な追加入力によって様々な技に派生させることができ、相手を翻弄したり、リングを出現させてのフィニッシュに繋げたりすることが可能です。『ストリートファイターV』で追加されたクリティカルアーツ「バッドリーピーチ」は、大和ナデシコとの合体技であり、ド派手なプロレス連携で相手をマットに沈めます。
その他にも、ステップからのヒップアタック「フライングピーチ」、その場でのヒップアタック「シューティングピーチ」、空中投げ「ウイングレスエアプレーン」、ジャイアントスイング「レインボータイフーン」、『V』で追加された相手を掴んで飛び上がりボディスラムで叩きつける「ブリムストーン」など、プロレス技をアレンジした個性的な技を数多く使用します。
その他
登場作品は『ZERO3』と『V』がメインですが、その強烈なキャラクター性とプロレスというユニークな設定から、プレイヤーや開発スタッフの間で根強い人気を博しています。フィギュア化などの関連商品も発売されており、その存在感を示しています。
主な登場作品には、『ストリートファイターZERO3』、『ストリートファイターV』のほか、『SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ』シリーズなどがあります。
関連人物として、心の師であるザンギエフ、そして『V』で彼女のスポンサーとなる神月かりん、同期でタッグパートナーの大和ナデシコなどが挙げられます。
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