レインボー小倉

レインボー小倉の歴史と変遷

レインボー小倉は、京都府宇治市小倉に位置する4階建てのショッピングビルでした。1975年に地場の不動産開発業者「三津富」によって、ショッピングセンター事業ブランド「レインボープラザ小倉宇治」としてオープンしました。その翌年には、近隣で営業していた西友宇治店が移設され、これによりレインボー小倉は賑わいを見せました。しかし、2001年に西友が閉店した後は大きな変化を迎え、改装を経て新たに「レインボー小倉」として再オープンしました。特に、スーパーマーケットのKINSHO（近商ストア）が核となる店舗で入居していました。

2013年にはジョイハウスがこのビルを取得しましたが、2018年にはKINSHOも閉店。これが大きな影響を及ぼし、その後テナントの閉店が相次ぎました。ネット上では「廃墟のようだ」と評されるほど、その状況は厳しいものでした。

2019年にはビルが不動産競売に出されましたが、耐震基準が旧基準であったために取り下げられました。その後、ジョイハウスが破産手続きに入ると、ついに2021年には全てのテナントが撤退し、地下階への立ち入りも禁止されました。建物は破産管財人の管理下に置かれ、2024年3月現在では遂に解体され、更地となっています。

フロア構成

レインボー小倉のフロアは、各階に様々なテナントが入居していましたが、その多くは廃業し、唯一残ったのはカット専門店だけでした。2021年5月にはこのカット専門店も撤退し、全てのテナントが姿を消しました。

地階

地階にはかつてはパチンコ屋「玉だろう」が営業していましたが、2019年には休業となり、その後地下への立ち入りは禁止されました。地下階は電気も落とされ、上階からその様子を窺うことすらできない状態になっていました。

1階

1階には、カット専門店が唯一営業していました。その他にもファッション関連の店舗がいくつか存在していましたが、2019年には婦人服の店が閉店し、以降レインボー小倉内への出入りは不可能になりました。カラオケ店もありましたが、5月には休業が発表されました。

2階

2階ではフィットネスクラブや様々な衣料品店がありましたが、こちらも徐々に閉店が続き、最終的にはカーブスが移転し、他の店舗も完全に閉店となりました。

3階

3階は100円ショップやアミューズメント施設があり、賑わっていましたが、2019年からはテナントが次々と閉店していき、最終的にはゴールデンウィーク後には全ての店舗が姿を消してしまいました。

結論

このように、レインボー小倉は一時は多くのテナントが集まる賑やかなショッピングビルでありましたが、時の流れと共に衰退し、現在ではその名を残すだけの存在となりました。デッドモールとして知られるこの場所は、かつての活気を知る人々にとって思い出深い場所であると同時に、現代の商業スペースの厳しさを象徴する地点でもあります。

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