レイヴン (ギルティギア)

レイヴン (GUILTY GEARシリーズ)

レイヴンは、2D対戦型格闘ゲーム『GUILTY GEAR』シリーズに登場する、異質な雰囲気を纏うキャラクターです。声優は坂野茂（『GGXX』）、安元洋貴（『GG2』以降）が担当しています。

概要

レイヴンは「あの男」に仕える謎多き人物であり、彼の側近の一人として登場します。小説『白銀の迅雷』で初登場を果たし、ゲームでは『GUILTY GEAR XX』から姿を見せています。プレイアブルキャラクターとしては、『GUILTY GEAR 2』が初出となります。

彼の最大の特徴は、不死身の肉体を持つことです。その身は塵と化しても蘇るため、全身に無数の針を刺した異様な外見をしています。特に頭部に突き刺さった針は、自ら死を求めて行った行為の証です。

外見は作品によって変化しており、『GG2』では黒ずくめの衣装に仮面を被った姿でしたが、『GUILTY GEAR Xrd REV 2』(XrdR)以降では仮面を外し、フード付きの黒いローブを着用しています。また、左右の瞳の色が異なるオッドアイ風のデザインも特徴的です。

アクセル＝ロウとの関連性が示唆されたこともありましたが、作者の石渡太輔氏によって否定されています。

性格

レイヴンの性格は、一言で言えばマゾヒストです。戦闘時には狂気を帯びたマゾヒズムを露わにし、相手からの攻撃を喜びさえ感じているかのように受け止めます。しかし、非戦闘時には落ち着いた態度を見せるなど、二面性を持っています。その性格は、滅びることのない肉体を得たことで、自ら快楽を求め、死に等しい痛みや刺激を渇望するようになったためと言われています。

死を渇望するレイヴンは、様々な方法で死を試みますが、不死身であるため全て失敗に終わります。『XrdR』では、全ての一撃必殺技を喜んで受け入れるほどです。KO後のダウン時にも痙攣を起こすなど、その変態ぶりはラムレザル＝ヴァレンタインからも「その笑顔は真似したくない」と気持ち悪がられるほどです。

『XrdR』コンシューマ版ではプレイアブルキャラクターとして復活し、『GG2』以来約8年半ぶりにプレイヤーが操作できるようになりました。

『GUILTY GEAR Xrd REV 2』(REV2)のアフターストーリーでは、かつて自身の能力を活かして多くの人々を救っていた過去が語られています。

ストーリー

(詳細なストーリーについては、各作品を参照してください)

ゲーム中の性能

レイヴンは、トリッキーな動きと豊富な飛び道具を持つキャラクターです。相手を翻弄しながら、中距離での戦闘を得意とします。固有ゲージである「興奮度」を管理することで、攻撃力や一部必殺技を強化することができます。

必殺技

シュメルツ・ベルク: 前方に針を発射する飛び道具。作品によって性能が異なり、『GG2』では最強クラスの飛び道具でしたが、『XrdR』以降は相手の移動速度を低下させる効果が付与されています。
ケブレヒリヒ・リヒト: 空中から針を発射する技。こちらもシュメルツ・ベルクと同様に、作品によって性能が変化しています。
グラオザーム・インプルス: 爪で前方を薙ぎ払う技。リーチが長く、中距離戦で活躍します。
シャルフ・クーゲル: レイヴンの眼前に球状のエネルギーを放つ技。発生は遅いですが、相手の起き攻めに有効です。
バッケン・ツヴァイク: 相手を掴んで地面に叩きつけるコマンド投げ。入力ボタンによって角度が変化します。
ここにされたい: 特殊な構えを取り、固有ゲージ「興奮度」を増加させる技。カウンター技としても機能します。

スキル

そこじゃあない: 相手の背後へ瞬時にワープする技。
フェッセルン・ヴィンパー: 針を設置し、フィールドを展開する技。フィールド内の敵に状態異常を付与します。
レーディヒ・ブリック: 相手に鈍足効果を与える技。ガード不能です。
シュヴァルツ・ヴォルケン: ミニオン「カラス」を召喚する技。

覚醒必殺技

フェアツヴァイ・フェルト: 自分の周囲にダメージを与える技。攻撃と同時にポーズを取ります。ポーズは複数存在します。
ゲルトライヤー: 初撃がヒットすると、相手に突きを放つ技。興奮度ゲージが多いほど、ヒット数と威力が増加します。

一撃必殺技

ゼーンズフト: 腕を伸ばした攻撃がヒットすると、相手を自分の肉体ごと燃やし尽くす技。レイヴンは不死身のため、灰から復活します。

サーヴァント

カラス: レイヴン専用のミニオン。ヴァレンタインの「ブラウニー」に相当します。

ステージ

(レイヴン専用ステージについては、各作品を参照してください)

テーマミュージック

Worthless as the Sun above Clouds（『GUILTY GEAR 2 OVERTURE』）
TSUKI NO SHIHAI（『GUILTY GEAR XrdR』）

その他

レイヴンのデザインは、『GG2』参戦時に大きく変更されました。作者の石渡太輔氏曰く「割と適当にデザインした」とのことです。

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