レイ・サンチェス

レイ・フランシスコ・グアダルーペ・サンチェスは、1967年10月5日プエルトリコのリオ・ピエドラスに生まれ、主に内野手として活躍した元プロ野球選手です。右投右打である彼は、堅実な守備と状況判断に優れた打撃で、多くのチームに貢献しました。

1986年のMLBドラフトでテキサス・レンジャーズから13巡目（全体319位）で指名されプロ入り。その後、シカゴ・カブスへ移籍し、1991年9月8日にメジャーデビューを果たしました。1993年からは遊撃手のレギュラーとして定着し、毎シーズン100試合前後の出場で、2割台後半の打率と安定した守備を披露。チームにとって欠かせない存在となりました。

1997年8月にはニューヨーク・ヤンキースへ移籍。クリーブランド・インディアンスとのALDSでは二塁手を務めました。その後は、毎年のようにチームを移籍しましたが、カンザスシティ・ロイヤルズ在籍時の1999年には、打率.294、56打点という自己ベストの成績を記録しました。2005年には再びヤンキースでプレーし、現役引退。

彼のプレースタイルは、堅実な守備と状況に応じた打撃が特徴です。二遊間のポジションを器用にこなし、打撃ではセンターからライト方向への流し打ちを得意としていました。特に、ヒットエンドランのサインが出た際には、一塁走者の背中を目掛けて確実に打球を飛ばすなど、チームバッティングに徹する姿勢は高く評価されました。また、ロイヤルズ在籍時には、若い選手たちに積極的にアドバイスを送るなど、チームリーダーとしての役割も担っていました。

背番号
15（1991年）
6（1992年）
11（1993年 - 1997年途中）
26（1997年途中 - 同年終了、2005年）
14（1998年）
1（1999年 - 2001年途中、2003年途中 - 2004年）
2（2001年途中 - 同年終了）
13（2002年）
* 10（2003年 - 同年途中）

レイ・サンチェスは、派手な活躍こそなかったものの、堅実なプレーとチームへの貢献を第一に考える姿勢で、多くのファンに愛された名脇役と言えるでしょう。

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