レオアクティブ

レオアクティブ：華麗なる競走生活と穏やかな余生

レオアクティブ（2009年2月22日生まれ）は、日本の競走馬界にその名を刻んだ名馬である。2歳時には京王杯2歳ステークスを制覇し、重賞初制覇を飾る。その後も活躍を続け、3歳時には京成杯オータムハンデキャップで圧巻の勝利を収めた。このレースでの1分30秒7という記録は、JRAにおける初の1分30秒台、そして当時世界レコードという快挙であった。

レオアクティブのキャリアは、先代オーナーである田中竜雨氏（2009年6月死去）の最後の購入馬として幕を開けた。1歳時には育成センターの火災を免れ、杉浦宏昭厩舎に入厩。デビュー戦は惜しくも3着に終わったものの、続く未勝利戦で初勝利を掴む。この勝利は、アドマイヤムーン産駒のJRA初勝利という歴史的な出来事でもあった。

その後、数々のレースで好成績を残し、2歳時には京王杯2歳ステークスで重賞初制覇。朝日杯フューチュリティステークスにも挑戦するも3着に終わったものの、その上がりタイムは全馬最速であった。

3歳時以降も、NHKマイルカップなどに出走するも、思うような結果を残せなかった。しかし、休養明けの朱鷺ステークスで勝利を収め、勢いそのままに京成杯オータムハンデキャップで重賞2勝目を飾る。

惜しくもその後は勝ち星から遠ざかり、2015年7月に競走馬登録を抹消。地方競馬に移籍するも、2019年2月に登録抹消となった。

華麗な競走生活を終えたレオアクティブは、生まれ故郷の谷口牧場で種牡馬となる。1頭の産駒を残し、2022年3月31日に用途変更。引退名馬繋養展示事業の対象馬となり、現在も谷口牧場で余生を送り、その功績を称えられている。

レオアクティブの血統は、母方の兄に同じく京成杯オータムハンデキャップ優勝馬であるブレイクタイムを持つなど、優れた血統を受け継いでいる。さらに遡ると、小岩井農場の基礎輸入牝馬であるフロリースカツプにたどり着く。また、近親には2005年中山大障害優勝馬テイエムドラゴンもいる。

レオアクティブは、その類まれなスピードと勝負根性で、日本の競馬史に名を刻んだ名馬である。競走馬としての輝かしい功績だけでなく、引退後も種牡馬として、そして功労馬として、競馬界に貢献し続けている。その生涯は、多くの競馬ファンに感動と勇気を与え続けている。

競走成績（抜粋）

2011年：京王杯2歳ステークス（1着）
2012年：京成杯オータムハンデキャップ（1着）

主な競走成績と血統表などの詳細は、netkeiba、スポーツナビ、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ、Racing Postなどのウェブサイトで確認できます。

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