レオ・サワビー

レオ・サワビー（1895年5月1日 - 1968年7月7日）は、アメリカ合衆国を代表する作曲家であり、教会音楽家としても著名な人物です。オペラを除くほぼ全てのジャンルで、500曲を超える作品を残しました。

生涯

サワビーはミシガン州グランドラピッズで生まれ、10歳という若さで作曲を始めました。その才能は早くから開花し、1913年には彼のヴァイオリン協奏曲がシカゴ交響楽団によって初演されるという栄誉に浴しました。1921年には、作曲家として初めてローマのアメリカンアカデミーよりローマ賞を受賞し、その名をアメリカ音楽界に刻みました。さらに、1944年に作曲されたカンタータ「太陽の聖歌」で、1946年のピューリッツァー賞を受賞しています。

1927年、サワビーはシカゴのセントジェームズ教会のオルガン奏者兼聖歌隊指揮者に就任し、その優れた音楽性と指導力によって教会音楽の水準を飛躍的に向上させ、国際的な名声を得ました。彼の指導のもと、セントジェームズ教会の聖歌隊はアメリカ国内だけでなく、海外でも高く評価されるようになりました。

1962年にセントジェームズ教会を引退した後、サワビーはワシントン・ナショナル大聖堂に招かれ、教会音楽家のための大学設立の責任者として尽力しました。彼は、次世代の教会音楽家育成に情熱を注ぎ、そのための教育システムの構築に貢献しました。1968年、在職中にオハイオ州ポートクリントンで生涯を閉じました。

作品

サワビーの作品は多岐にわたりますが、初期は管弦楽と室内楽の分野で広く知られていました。しかし、セントジェームズ教会とワシントン・ナショナル大聖堂での活動を通じて、合唱とオルガンのための教会音楽に重点を置くようになりました。彼の教会音楽作品は、その美しい旋律と荘厳なハーモニーで、多くの人々に感動を与え続けています。

影響

サワビーは、作曲家、教会音楽家としてだけでなく、教育者としても多くの才能を育てました。彼の弟子には、ネッド・ローレム、ゲイル・キュービック、レオン・スタイン、フローレンス・プライスなど、著名な作曲家や音楽家が名を連ねています。彼らは、サワビーから受け継いだ音楽的遺産を、それぞれの分野で発展させ、アメリカ音楽界の発展に貢献しました。

参考文献

Amacker, Marianne. 1970. "The Chorale Preludes of Leo Sowerby". The Diapason 61, no. 9 (August): 20–21.
Sharp, Timothy W. 1995. "The Choral Music of Leo Sowerby: A Centennial Perspective". The Choral Journal. 35, no. 8 (March): 9–19.
* Stalford, Ronald, and Michael Meckna. 2001. "Sowerby, Leo". The New Grove Dictionary of Music and Musicians, second edition, edited by Stanley Sadie and John Tyrrell. London: Macmillan Publishers.

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