レクサムAFC

レクサムAFC:歴史とハリウッドの融合



レクサム・アソシエーション・フットボール・クラブ(Wrexham Association Football Club)、通称レクサムAFCは、ウェールズレクサムを本拠地とするサッカークラブです。2024-25シーズンはEFLリーグ1(3部相当)に所属しています。1864年創設と、ウェールズ最古のプロクラブであり、世界でも有数の歴史を持つクラブの一つです。

クラブの歴史



創設と初期



レクサムAFCは、ウェールズに本拠地を置いていますが、イングランドのサッカーリーグに参戦しています。1864年に創設され、クリスタル・パレスFC、ノッツ・カウンティFC、ストーク・シティFCに次ぐ、世界で4番目に古いプロクラブです。ウェルシュカップでは最多となる23回の優勝を誇ります。しかし、1995年以降、イングランドリーグに所属するウェールズのクラブは同カップ戦に出場できなくなったため、1995年を最後に優勝から遠ざかっています。

リーグ戦での苦難と低迷



ウェルシュカップでは輝かしい成績を残していましたが、リーグ戦では長らく低迷していました。1921-22シーズンから参入したリーグ戦で、初めて2部リーグに昇格したのは1978-79シーズンでした。このシーズンに15位となったのがクラブの歴代最高位であり、カーディフやスウォンジーとは異なり、1部リーグへの昇格経験はありません。1981-82シーズンには2部から降格し、以降はさらに低迷。2007-08シーズンには、プロリーグである4部リーグからノンプロリーグの5部リーグに降格するという苦渋も味わいました。

クラブ名称の変更と復活の兆し



2006年にはオーナー変更に伴いクラブ名をレクサム・フットボール・クラブに変更しましたが、2013年に元の名称であるレクサム・アソシエーション・フットボール・クラブに戻しました。FAカップEFLカップではベスト8、UEFAカップウィナーズカップでもベスト8に進出したことがあります。

ハリウッドスターによる買収



2020年11月、カナダ人映画俳優のライアン・レイノルズと、アメリカ人俳優のロブ・マケルヘニーがクラブを買収しました。この買収は、レクサム・サポーターズ・トラストの2,000人のメンバーの98.6%の支持を得て、2021年2月に完了しました。

近年の躍進



2021-22シーズン



2021-22シーズンには、TiktokやExpediaがスポンサーとなり、前年のリーグ2得点王でリーグ最優秀選手に選ばれたポール・マリンや、サンダーランドやボルトンで監督を務めたフィル・パーキンソンを監督に迎え、積極的な投資を行いました。リーグでは優勝争いを繰り広げましたが、惜しくも2位となり、昇格プレーオフで敗退しました。FAトロフィーでも決勝に進出しましたが敗れています。このシーズンには、マリンのほかに、DFアーロン・ハイデンとMFジョーダン・デイビスがリーグベストイレブンに選ばれました。また、このシーズンにはFIFA22に初のプロリーグ以外のチームとして登場し、その模様はドキュメンタリーシリーズ「ようこそレクサムへ」として、日本ではDisney+で配信されました。

2022-23シーズン



2022-23シーズンは、マリンを中心に好スタートを切りました。このシーズンは、マリンを上回るペースで得点を重ねたマカーリー・ラングスタッフを擁するノッツ・カウンティと激しい優勝争いを繰り広げました。2023年3月には、正GKのロブ・レイントンの負傷を受け、かつてレクサムでプレーし、引退していた元イングランド代表GKのベン・フォスターを短期契約で現役復帰させました。4月にはホームでノッツ・カウンティとの首位攻防戦を制し、首位に浮上。そのままリーグを制覇し、15年ぶりにフットボールリーグへの昇格を果たしました。最終的に勝ち点111、最多勝利、最小敗戦を記録し、リーグ新記録を達成。マリンも38ゴールを記録しました。このシーズンの模様は「ようこそレクサムへ」シーズン2で配信されています。

2023-24シーズン



15年ぶりのフットボールリーグとなった2023-24シーズンは、プレシーズン中にエースのマリンが重傷を負い、開幕から苦戦を強いられました。8月にはGKベン・フォスターが引退を表明しましたが、アーセナルからGKアーサー・オコンクウォをレンタルで獲得。オコンクウォの活躍もあり、チームは2位で昇格を決め、1シーズンでEFLリーグ1への昇格を決めました。このシーズンの模様も「ようこそレクサムへ」シーズン3で配信されています。

クラブの記録



  • - 1試合最多観客動員試合: 34,445人 vsマンチェスター・ユナイテッド(FAカップ4回戦 1957.1.26)
  • - 1試合最多得点勝利試合: 10-1 vsハートリプール・ユナイテッド(1962.3.3)
  • - 1試合最多失点敗戦試合: 0-9 vsブレントフォード

タイトル



国内タイトル



  • - フットボールリーグ・サードディヴィジョン(3部):1回(1977-78)
  • - ナショナルリーグ(5部):1回(2022-23)
  • - EFLトロフィー:1回(2004-2005)
  • - FAトロフィー:1回(2012-2013)
  • - ウェルシュカップ:23回
  • - FAWプレミアカップ:5回

国際タイトル



  • - なし

過去の成績



欧州の成績



  • - なし

歴代監督



  • - ジャック・ローリー(1966-1967)
  • - ブライアン・フリン(1989-2001)
  • - ブライアン・リトル(2007-2008)
  • - ディーン・ソーンダース(2008-2011)
  • - アンディ・モレル(2011-2014)
  • - ディーン・ケイツ(2016-2018, 2019-2021)
  • - フィル・パーキンソン(2021-)

歴代所属選手




参考文献



外部リンク



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