レス

レスとは

「レス」という言葉は、レスポンス（Response）の略称であり、日本語において主にメッセージへの返信や続報を指します。この用語は、もともとはパソコン通信の中で用いられており、現在ではコメントの意味でも広く使われています。

パソコン通信におけるレス

パソコン通信サービスの中で「レス」という用語が広がった経緯には、いくつかの要因が考えられます。特にASCII-netというサービスでは、「電子掲示板」に書き込まれるメッセージが「レスポンス」とされ、その省略形が広まったと見られています。同様に、NIFTY-Serveでは、特定の投稿への返信を行う際に「RES」というコマンドが用いられたため、その流れから「レス」という言葉が一般化したという説があります。

インターネットにおけるレス

インターネットが急速に普及していた1990年代中頃には、すでに「レス」という用語が広がっていました。この時期、パソコン通信とインターネットは密接に関連していますが、それぞれの基本的な仕組みは異なるため、混乱が生じることもありました。インターネットの書籍や情報源でも「レスはレスポンスの略」という記載が見られるようになり、ネットニュースや電子メールの世界でも使用され始めました。

しかし、「レス」という言葉がすべてのパソコン通信サービスで使用されていた訳ではなく、その存在自体に疑問を持つユーザーも存在しました。特に、インターネットのネットニュースにおいては「レスって何ですか？」という疑問が寄せられることもあり、語源を明らかにするための議論が展開されました。この際、いくつかの異なる説明が試みられましたが、すべての利用者が納得するものにはならなかったのです。

ある説によると、レスは電子メールやネットニュースにおいてメールや記事への返信を行う際に、通常電子メールクライアントやニュースリーダーがSubject:欄に追加する接頭辞「Re:」から派生したものだとされています。しかし、実際には「Re」はレスポンスの略ではないため、この認識も誤解につながることがあります。

結論

「レス」という用語は、パソコン通信の歴史の中で成立し、その後インターネットへと移行する過程で様々な意味を持つようになりました。一方で、言葉の正確な由来や使い方に関する疑問も残されていますが、今では多くのオンラインコミュニティやツールで広く普及していることは間違いありません。このように、「レス」は特にデジタルコミュニケーションにおいて、重要な位置を占める用語となったのです。

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