レスター・ヘイズ

レスター・ヘイズ（Lester Hayes, 1955年1月22日 - ）は、アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン出身の元アメリカンフットボール選手。
NFLのオークランド/ロサンゼルス・レイダースでコーナーバックとして活躍し、「ザ・モレスター（嫌がらせをする人）」というニックネームで知られました。

大学時代からNFL入り

テキサス農工大学では、1975年と1976年にオールアメリカンのセーフティに選出されるなど、才能を発揮しました。
1977年のNFLドラフトでレイダースから指名を受け入団、コーナーバックに転向しました。

レイダースでの活躍

1980年から1984年まで5年連続でプロボウルに選出され、第15回、第18回と2度のスーパーボウル優勝メンバーに輝きました。
1980年にはNFLトップの13インターセプトを記録し、最優秀守備選手に選ばれるなど、リーグを代表する選手として活躍しました。
この年のプレーオフでも5回のインターセプトを記録し、そのうち2回はタッチダウンに繋げるなど、勝負強さも見せました。
1986年シーズン終了後、通算39インターセプト（プロフットボール殿堂入りしているウィリー・ブラウンと共にチームタイ記録）という記録を残し、惜しまれつつ現役を引退しました。
2004年にはプロフットボール殿堂入り選手の選出でファイナリストに選ばれましたが、殿堂入りは果たせませんでした。

プレースタイルと人物像

"Lester the Molester"や"the Judge"と呼ばれたヘイズですが、スター・ウォーズの大ファンである一面も持ち合わせており、第18回スーパーボウル前のインタビューでは、「唯一のジェダイと呼んでほしい」と答えたエピソードも残っています。

彼は、対峙するワイドレシーバーへのバンプ・アンド・ランカバレッジ（ワイドレシーバーに予定されたルートをQBとのタイミング通りに走らせないためのテクニック）と、スティッカム（粘着力によってインターセプトの可能性を高めるために使用されたスプレー）の使用で知られていました。
スティッカムの使用は1981年にNFLによって禁止されました。

プロ入り前は吃音症に悩まされていましたが、プロ入り後の治療によって克服しました。
ジョン・マッデンは彼の克服ぶりに驚き、「奴を黙らせることはできない」と語ったと伝えられています。
ヘイズ自身も、この病気の治療にはレイダースのオーナー、アル・デービスの協力が不可欠であったと述べています。

引退後はカリフォルニア州モデストに在住しています。
ドラフト時には、地元から遠く離れたオークランド・レイダース、ニューイングランド・ペイトリオッツ、シアトル・シーホークスからの指名を避け、ヒューストン・オイラーズかダラス・カウボーイズへの入団を希望していたそうですが、レイダースでプレーできたことに感謝していると語っています。
また、自身の成功は、テッド・ヘンドリクス、レジー・ケンロー、ロッド・マーティン、マット・ミレン、ハウィー・ロング、ライル・アルゼイド、ボブ・ネルソンといった強力なフロントラインのおかげであったと強調しています。

レスター・ヘイズは、その独特なプレースタイルと個性的なキャラクターで、多くのファンを魅了した名選手として、記憶されています。

関連項目

マイク・ヘインズ - ヘイズと反対サイドを守ったコーナーバック。彼と共にNFL1980年代オールディケイドチームに選ばれました。

外部リンク

通算成績と情報 NFL.com, or HayeLe00.htm Pro-Football-Reference （英語）
* レスター・ヘイズ - IMDb（英語）

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