レターサイズ

レターサイズとは

レターサイズ（letter size）は、主に北米（アメリカ合衆国、カナダ、メキシコ）で使用されている紙の規格です。単に「レター（letter）」、または「LTR」と略されることもあります。

日本では「国際判」と呼ばれることがありますが、レターサイズは国際標準ではなく、あくまでローカルな規格です。国際的には、ISO 216で規定されたA列の用紙が広く使われています。

サイズ

レターサイズの寸法は、8½インチ × 11インチ（215.9mm × 279.4mm）です。これはヤード・ポンド法に基づいています。

A4サイズ（210mm × 297mm）と比較すると、レターサイズは縦が約6%短く、横が約3%長くなっています。そのため、レターサイズを多用する国へA4でファックスを送信すると、受信側で1ページが「1ページ + ページ下端」として分割されてしまうことがあります。

レターサイズの縦横比は1.294で、A列・B列の1.414よりも短くなっています。面積はA4サイズよりも約3%狭いです。

歴史

レターサイズは、元々デファクトスタンダードでしたが、1980年代初期にロナルド・レーガン大統領がアメリカ合衆国の政府用規格として採用しました。それ以前は、政府機関では8インチ × 10.5インチ（203mm × 267mm）の用紙を使用していました。

1996年には、ANSI/ASME Y14.1で「A」として規格化されました。

利用

レターサイズのバインディングでは、3穴が主流です。この3穴の間隔は、システム手帳の6穴リフィルを綴じ込むことが可能です。一方、日本で主流の2穴バインダーは、アメリカ合衆国ではほとんど見られません。

アメリカ合衆国で一般的に使用される白黒コピー用紙の基本重量は72g/m²です。これは、日本で普及しているPPC用紙の64g/m²と比較して重く、用紙の厚みも大きくなっています。

また、アメリカ合衆国で使用されている用紙には、透かし（ウォーターマーク）が入っていることが多いです。特に、履歴書などの重要な書類には、OA用紙や、やや厚みのある上質なウォーターマーク入りの紙がよく使用されます。

リーガルパッド（法律用箋）は、上部綴じの黄色い罫線入りの用紙で、レターサイズまたはリーガルサイズ（8½インチ × 14インチ）のものが一般的です。

類似のサイズ

A4変形

A4変形は、縦の長さがA4と同じ297mmで、横の長さを可変にしたものです。横幅の規定はありませんが、バインダーでA4変形対応と謳っているものは、レターサイズの横幅215.9mmに合わせて、A4と比較してレターサイズがはみ出さないように配慮されています。

リーガル

リーガルサイズ（legal size、LGL）は、8½インチ × 14インチ（215.9mm × 355.6mm）です。レターサイズと同じ幅で、縦に約27%長くなっています。

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