レッスルマニアXXIV

レッスルマニアXXIV：伝説の夜を彩る、スターたちと感動のドラマ

2008年3月30日、フロリダ州オーランドのシトラス・ボウル。WWEの年間最大イベント、レッスルマニアXXIVの幕が開きました。15年ぶりの屋外開催となったこの大会は、過去最高の観客動員数を記録し、5000万ドルを超える経済効果を生み出すなど、大きな成功を収めました。

豪華ゲストと圧巻の演出

大会を盛り上げたのは、スーパースターレスラーたちだけではありません。オープニングでは、グラミー賞受賞歌手ジョン・レジェンドが国歌独唱。さらに、プロボクシング界のレジェンド、フロイド・メイウェザーが異例のプロレスデビューを果たしました。メイウェザーのファイトマネーは2000万ドルという噂も流れましたが、WWEはアングル上のものであると発表しています。

他にも、人気ラッパーのスヌープ・ドッグがバニーマニアマッチで華麗なクロスボディを披露、リアリティスターのキム・カーダシアンがバックステージ・インタビューなどを担当するなど、エンターテイメント性あふれる内容となりました。

会場演出も圧巻でした。屋外会場を活かした大規模な花火、米軍戦闘機のフライオーバー、そして2000フィートもの高さにまで届くパイロなど、まさにスケール感抜群。しかし、エンディングでの花火事故により観客の一部が軽傷を負うというハプニングもありました。WWEは謝罪と再発防止策を発表しています。

伝説の試合：リック・フレアーの引退

レッスルマニアXXIVで最も注目を集めたのは、リック・フレアーの引退試合でしょう。フレアーはビンス・マクマホンからの「負けたら引退」という通告を受け、ショーン・マイケルズとのキャリアを懸けた一戦に臨みました。

WWE殿堂入りを果たした直後のこの試合は、両者の年齢を感じさせないほどの激しい攻防が繰り広げられました。試合中盤には、マイケルズのムーンサルトが事故に繋がるアクシデントも発生。最後は、マイケルズのスイート・チン・ミュージックが決まり、フレアーの長いキャリアに終止符が打たれました。この試合は、プロレスリング・イラストレーテッド紙で年間最高試合に選出されています。

その他の注目試合

メインイベントでは、ランディ・オートンがトリプルHとジョン・シナとのトリプルスレットマッチを制し、WWE王座を防衛。また、ビッグ・ショーとフロイド・メイウェザーの異種格闘技戦も大きな話題となりました。

ECW王座戦では、チャボ・ゲレロがケインにわずか8秒で敗れ、レッスルマニア史上最短試合を記録。この大会が、2010年に終了したECWブランドにおける最後のレッスルマニアでの王座戦となりました。

インタープロモーショナル・マネー・イン・ザ・バンク・ラダーマッチでは、CMパンクが勝利を収めました。さらに、ジョン・ブラッドショー・レイフィールドとフィンレーのベルファスト・ブロウルマッチ、バティスタ対ウマガのインタープロモーショナルマッチなど、見どころ満載のカードが揃っていました。

大会を彩った様々な出来事

レッスルマニアXXIVは、数々の伝説的な出来事が起きた大会でした。経済効果、豪華ゲスト、圧巻の会場演出、そしてリック・フレアーの引退など、多くの記憶に残る瞬間を生み出しました。この大会は、プロレス史上に燦然と輝く、忘れられない一夜となったのです。

試合結果

ダークマッチ/24人インタープロモーショナル・バトルロイヤル：優勝者 ケイン
ベルファスト・ブロウルマッチ：ジョン・ブラッドショー・レイフィールド ○ vs ●フィンレー
インタープロモーショナル・マネー・イン・ザ・バンク・ラダーマッチ：優勝者 CMパンク
インタープロモーショナルマッチ：バティスタ ○ vs ●ウマガ
ECW王座戦：●チャボ・ゲレロ vs ○ケイン
キャリアスレッティングマッチ：●リック・フレアー vs ○ショーン・マイケルズ
バニーマニアマッチ：○ベス・フェニックス & メリーナ vs ●アシュリー & マリア
トリプルスレット形式WWE王座戦：○ランディ・オートン vs トリプルH vs ●ジョン・シナ
異種格闘技戦：●ビッグ・ショー vs ○フロイド・メイウェザー
世界ヘビー級王座戦：●エッジ vs ○ジ・アンダーテイカー

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