レット・ザ・グッド・タイムス・ロール (シャーリー・アンド・リーの曲)

レット・ザ・グッド・タイムス・ロール (Let the Good Times Roll)

シャーリー&リーが1956年に発表した楽曲「レット・ザ・グッド・タイムス・ロール」は、当時のR&Bシーンを席巻し、今日に至るまで多くの人々に愛され続けています。この楽曲は、シングルのA面としてリリースされ、その独特なリズムとシャーリーとリーの掛け合いが魅力です。

楽曲の誕生と著作権

作詞作曲は、デュオのメンバーであるシャーリー・グッドマンとレナード・リーが手がけました。当初はリーの単独クレジットでしたが、1985年にグッドマンが共同作者として認めるよう訴訟を起こし、1996年に勝訴。以降は両者の共作としてクレジットされています。この経緯からも、この楽曲に対するシャーリー・グッドマンの強い思いが伝わってきます。

チャート成績と音楽的特徴

1956年7月28日にチャートに初登場し、Billboard Hot 100で20位、R&Bチャートで1位を獲得しました。この楽曲の最大の特徴は、ドラマーのアール・パーマーが生み出す、力強く安定したビートです。このビートが、聴く人を自然と踊りだしたくなるような高揚感を与えます。

影響と広がり

「レット・ザ・グッド・タイムス・ロール」は、1964年にセプター・レコードから発売されたコンピレーション・アルバム『The Big 16 Golden Oldies』にも収録され、その人気を不動のものとしました。さらに、1986年の映画『スタンド・バイ・ミー』のサウンドトラックにも使用され、若い世代にもその名を知られるようになりました。

参加メンバー

この楽曲には、以下のミュージシャンが参加しています。

シャーリー・グッドマン (Shirley Goodman) – ヴォーカル
レナード・リー (Leonard Lee) – ヴォーカル
デイヴ・バーソロミュー (Dave Bartholomew) - トランペット
ジョー・ハリス (Joe Harris) - アルト・サクソフォン
リー・アレン (Lee Allen) - テナー・サクソフォン
クラレンス・ホール (Clarence Hall) – テナー・サクソフォン
ハーブ・ハーデスティ (Herb Hardesty) – テナー・サクソフォン
レッド・タイラー (Alvin "Red" Tyler) – バリトン・サクソフォン
エドワード・フランク (Edward Frank) - ピアノ
ジャスティン・アダムズまたはアーネスト・マクリーン (Ernest McLean) – ギター
フランク・フィールズ (Frank Fields) – ベース
アール・パーマー (Earl Palmer) – ドラムス

これらのミュージシャンたちの卓越した演奏が、「レット・ザ・グッド・タイムス・ロール」を不朽の名曲へと押し上げました。

カバー・バージョン

この楽曲は、数多くのアーティストによってカバーされています。様々なアーティストが独自の解釈でこの曲を演奏しており、それぞれのバージョンを聴き比べるのも楽しみの一つです。

「レット・ザ・グッド・タイムス・ロール」は、時代を超えて愛されるR&Bのスタンダードナンバーです。その軽快なリズムと心躍るメロディーは、聴く人すべてに「良い時を過ごそう」というメッセージを届けてくれます。

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