レッドジェニアル

レッドジェニアル：伏兵から重賞制覇へ、そして引退まで

2016年4月5日生まれのレッドジェニアルは、日本の競走馬として華々しいデビューを飾ることはありませんでしたが、持ち前の潜在能力と幾多のレース経験を経て、大きな成功と、そして引退という節目を迎えることになります。馬名の由来は、冠名とフランス語で「素晴らしい」を意味する単語の組み合わせで、関係者の大きな期待が込められています。

3歳時：京都新聞杯制覇の快挙

3歳（2019年）の初戦は京都[[競馬場]]の新馬戦でしたが、3着に敗れました。続く未勝利戦も制することができず、3戦目でようやく初勝利を挙げます。その後、アザレア賞では4着と結果を残せませんでしたが、続く京都新聞杯では、11番人気という低評価を覆し、ダービー馬となるロジャーバローズを交わして見事優勝。重賞初制覇という快挙を成し遂げました。この勝利は、レッドジェニアルの潜在能力の高さを世に知らしめることとなりました。

しかし、続く東京優駿（日本ダービー）では8着に終わります。皐月賞馬サートゥルナーリアが圧倒的な人気を集める中、レッドジェニアルは単勝11番人気と低評価でした。直線で追い上げを試みましたが、先行勢を捉えるには至らず、優勝は京都新聞杯で敗れたロジャーバローズでした。

秋シーズンは神戸新聞杯から始動。サートゥルナーリア、ヴェロックス、ワールドプレミアといった強豪に阻まれ4着となりました。菊花賞では、サートゥルナーリアとロジャーバローズがそれぞれ不在の中、7番人気で出走しましたが、6着という結果に終わりました。

4歳時以降：苦難と挑戦

4歳（2020年）になると、日経新春杯で7着、大阪杯で8着と苦戦が続きました。鳴尾記念で3着に入るなど、持ち前の能力を見せる場面もありましたが、宝塚記念では10着と結果を残せず、その後は鼻出血を発症し休養を余儀なくされました。

5歳（2021年）以降は、復帰に時間を要し、大阪城ステークスでは9着、函館記念では15着と低迷が続きました。オープン特別に出走を続けましたが、勝利には届かず、2023年9月8日にJRAの競走馬登録を抹消されました。

華々しい活躍は短期間に留まりましたが、レッドジェニアルは、京都新聞杯での勝利という大きな功績を残しました。そして引退後、乗馬として第二の人生を歩み始め、2024年2月末には弘前大学に入厩し、学生馬術大会に出場しています。

血統と将来

レッドジェニアルの母であるレッドアゲートは2008年のフローラステークス勝ち馬であり、6代母には1955年の阪神3歳ステークス勝ち馬であるトサモアーの名が連なります。さらに牝系を遡ると、小岩井農場の基礎輸入牝馬であるフロリースカツプに行き着きます。この素晴らしい血統背景も、レッドジェニアルの能力を支えていたと言えるでしょう。

競走馬としてのキャリアは幕を閉じましたが、乗馬としての新たな活躍が期待されています。レッドジェニアルの今後の活躍に注目が集まります。

もう一度検索