レッドブル・RB18

レッドブルRB18：2022年F1シーズンを席巻したマシン

レッドブル・レーシングが2022年のF1世界選手権に投入したRB18は、前年型RB16Bの後継機として開発されました。型番がRB17を飛ばしているのは、同時期に発表されたハイパーカーの型番としてRB17が使用されたためです。

RB18は、シーズン序盤、信頼性の問題に悩まされました。開幕戦バーレーンGPでは、マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレス両ドライバーが燃料系のトラブルでリタイアという衝撃的なデビュー戦となりました。続くサウジアラビアGPではペレスが初ポールポジションを獲得するも、クラッシュにより順位を落としました。フェルスタッペンは、ルクレールとの激しいバトルの末、シーズン初勝利を掴みました。オーストラリアGPではフェルスタッペンが燃料漏れでリタイア、ペレスは2位に入賞するものの、ルクレールには大きく差をつけられました。

しかし、エミリア・ロマーニャGPでは、フェルスタッペンがポールポジションからスプリントレース、決勝レースと完全勝利を収め、自身2度目のグランドスラムを達成。ペレスも2位に入り、レッドブルは6年ぶりの1-2フィニッシュを飾りました。マイアミGPではフェルスタッペンが優勝、ペレスは4位となりました。

中盤戦では、スペインGPとエミリア・ロマーニャGPに続き、1-2フィニッシュを達成しました。モナコGPではペレスが自身初、そしてメキシコ人ドライバーとしてモナコGP初優勝を飾るなど、好調を維持しました。アゼルバイジャンGPでも1-2フィニッシュで、ペレスはドライバーズランキングで2位に浮上します。カナダGPではフェルスタッペンが優勝、ペレスはリタイア。イギリスGPでは、フェルスタッペンは7位、ペレスは4位まで順位を上げました。

後半戦もレッドブルの強さは衰えることなく、オーストリアGPではフェルスタッペンが2位、フランスGPでは7勝目を挙げました。ハンガリーGPでは、予選で苦戦したものの、フェルスタッペンが優勝、ペレスは5位に入賞しました。ベルギーGPでは、フェルスタッペンが13番手から優勝、ペレスは2位と1-2フィニッシュ。62年ぶりとなる10番手以下からの2連勝を達成しました。オランダGPでは、フェルスタッペンが10勝目を挙げ、自身5度目のハットトリックを達成しました。

イタリアGPでは、フェルスタッペンが11勝目を挙げ、12戦から5連勝。シンガポールGPではペレスが優勝、フェルスタッペンは7位に終わりました。日本GPでは、フェルスタッペンが優勝、ドライバーズタイトル連覇を決めました。アメリカGPでは、コンストラクターズタイトルを獲得。メキシコシティGPではフェルスタッペンがシーズン14勝目を挙げ、年間最多勝利数を更新しました。最終戦サンパウロGPでは、フェルスタッペンとペレスはそれぞれ6位と7位でシーズンを終えました。

RB18は、シーズン序盤のトラブルを克服し、圧倒的な速さと信頼性を獲得。最終的に、ドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルの両方を獲得し、2022年シーズンのF1を席巻しました。その高いパフォーマンスと安定性、そしてチームの戦略とドライバーたちの卓越したスキルが、この成功を支えたと言えるでしょう。

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