レッドマン

『レッドマン』の概要

『レッドマン』は1972年に日本テレビ系の子供向け番組『おはよう!こどもショー』の一部として放送されていた特撮ドラマです。この番組は円谷プロダクションによって制作されたもので、1972年4月24日から10月3日までの間、月曜から土曜の朝に約5分間の枠で放送されました。全138話のストーリーは多くが1話完結で構成されており、第94話から第99話のみが連作として放送されました。

番組の特徴

『レッドマン』は、特撮番組『ウルトラファイト』と類似しており、主人公であるレッドマンが怪獣と戦う姿が描かれています。本番組は当時の怪獣ブームを受けて企画され、マンネリを打破するためのリニューアルの一環として登場しました。

注目すべき点は、番組全体にナレーションが一切なく、物語の進行はキャラクターの掛け声やアクションによって表現されている点です。また、番組の前後には怪獣の解説を行う「怪獣おじさん」というキャラクターが登場するため、視聴者に怪獣についての情報を提供しています。

レッドマンの登場とデザイン

そうした中で、レッドマンはレッド星雲の平和を愛する戦士として登場します。その外見は全身赤色を基調としており、さまざまな銀色の装飾が施されています。彼の頭部はまるで中国の伝統的な帽子のような形をしており、特異な耳の形状が印象的です。

この番組の構造上、レッドマンは放送初めに怪獣を見つけ、その後戦いが始まる形式となっているため、視聴者には一方的に攻撃するように見えがちです。そのため、ファンの間では「赤い通り魔」という異名がつけられることになりました。

戦闘スタイルと必殺技

レッドマンの戦闘スタイルは肉体的な格闘技に特化しており、パンチやキックを駆使して怪獣を倒します。特有の必殺技「レッドアロー」や「レッドナイフ」といった武器も使うことが多く、全体的に攻撃的なスタイルが特徴です。画面上ではその戦いの様子が多彩に表現されており、通常のバトルロイヤル形式とは異なる雰囲気があります。

戦闘終了後、レッドマンは勝利を祝いながらその場を去る描写がたびたび見られ、彼がどれほどまでに過剰な攻撃性を持って戦っているかが如実に伝わってきます。特に、怪獣が既に倒れているにも関わらず、攻撃を続ける様子は非常に衝撃的です。

再放送とファンの反響

『レッドマン』は再放送があまり行われなかったものの、2013年にはCS放送のチャンネルNECOで放送され、さらに2016年3月からは円谷プロ公式YouTubeチャンネルで配信され始めました。この際、レッドマン特有の戦い方が話題となり、ファンの間で再度盛り上がりを見せることになりました。この再放送により、「赤い通り魔」として親しまれるキャラクターが新たな世代に認知されるようになったのです。

新たな展開

その後も『レッドマン』の人気は続き、関連商品やイベントが企画されるなど、懐かしの特撮作品として再評価されつつあります。また、2018年から2019年にかけてはマット・フランクによる漫画版も刊行され、さらなるファン層の開拓が行われているのが現状です。

『レッドマン』は、単に特撮番組という枠を超えて、多くのファンに愛され続けている作品であり、今後もその存在感は薄れることなく発展していくと考えられています。

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