レディ・アンをさがして

レディ・アンをさがして



『レディ・アンをさがして』は、日本の作家・氷室冴子によって書かれた戯曲作品です。あの有名な映画「ローマの休日」を下敷きにしており、ロマンティックなラブストーリーが展開されます。

この作品は、藤田和子の漫画『ライジング!』の中でも劇中劇として登場しました。さらに、OSK日本歌劇団によってミュージカル化もされており、様々な形で多くの人々に親しまれています。

戯曲版は1989年に発表され、漫画『ライジング!』は1981年から連載が開始されました。

あらすじ



物語は、とある国の王女アントワージュが、国の財政危機を救うために政略結婚を迫られるところから始まります。結婚相手であるロックフェラー家の滞在中、アントワージュは家出をし、そこで人気作曲家のラルフ・ベッカーと出会い、恋に落ちます。しかし、王女という立場と、身分違いの恋の間で、彼女は葛藤することになります。

登場人物



ラルフ・ベッカー: アイドル歌手専門の人気作曲家。自由奔放な性格。
レディ・アン (アントワージュ): 某国の王女。心優しい性格で、自由を求めている。
フィル・ハーニー: アイドル歌手。ラルフが手掛ける。
エバリーン・ロス: ラルフの秘書。仕事熱心で有能。
ロバート・ロックフェラー: アントワージュの結婚相手。冷酷な雰囲気を持つ。
ジェニファ: ロックフェラー家のメイド。滞在中、レディ・アンの世話をする。
ジェラルド・スタントン: クラシックの人気作曲家。ラルフとは同期であり親友。

漫画「ライジング!」内の設定



漫画『ライジング!』内での劇中劇としての設定は以下の通りです。

脚本・演出: 高師謙司
振り付け: 一ノ瀬了
音楽: 杉岡章二

配役

ラルフ・ベッカー: 石原花緯
レディ・アン: 仁科祐紀 (音楽学校在籍中に特別出演)
フィル・ハーニー: 井上泉
エバリーン・ロス: 日下佳絵

ミュージカル化 (OSK日本歌劇団)



1996年には、OSK日本歌劇団によって『レディ・アンをさがして 〜Looking for Lady Anne〜』としてミュージカル化されました。

公演期間:
1996年2月3日~12日 近鉄劇場
1996年2月17日~18日 名古屋市民会館大ホール
煌みちるのトップお披露目公演
主催: 住友VISA・KINTETSU MUSICAL
脚本・演出: 吉峯暁子
音楽: 中川昌・鞍富真一・橋本允
振り付け: 矢倉鶴雄・はやみ甲・大谷盛雄

配役

ラルフ・ベッカー: 煌みちる
レディ・アン: 湖上芽映
フィル・ハニー: 有希晃
エバリーン・ロス: 恋香うつる
ジェラルド・スタントン: 那月峻
トニー・ギルバート: 洋あおい
ロバート・ロックフェラー: 桜花昇
老ロックフェラー: 吉津たかし
ミスター・ベン: 夏城夕季
ジェニファ: 若木志帆
* マダム・シアラ: 紫穂まいか

『レディ・アンをさがして』は、身分違いの恋、自由への憧れ、そして自己発見といったテーマを描いた、時代を超えて愛される作品です。

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。