レミー・マー

レミー・マー:ニューヨーク出身のヒップホップアーティスト

基本情報

レミー・マー（Remy Ma）、本名レミー・スミスは1980年5月30日生まれのアメリカのラッパーでありソングライターです。彼女はニューヨーク州のブロンクスで育ちました。キャリアをスタートさせたのは、ビッグ・パンに見出されたことをきっかけに、ファット・ジョー率いるテラー・スクワッドのメンバーとして活動を始めました。2006年にはデビューアルバム『There's Something About Remy: Based on a True Story』をリリースし、ラッパーとしての地位を確立します。彼女は2005年と2017年のBETアワードで最優秀女性ヒップホップアーティスト賞を受賞した実績も持っています。

来歴

1980–2003: 初期の頃

レミー・マーは、貧しい家庭で幼少期を過ごしました。家族の問題や責任を抱えながら、彼女は詩を書くことで現実から逃避することが多かったそうです。12歳の時、ノトーリアス・B.I.G.やウータン・クランの影響を受けてラップを始め、すぐにその才能がブロンクス全体に広まりました。彼女の才能はビッグ・パンの耳にも届き、指導を受けることになりました。この頃、彼女は「Ms. Martin」という名前でビッグ・パンのアルバムに参加し、ラッパーとしてのキャリアをスタートさせました。

2004–2007: キャリアの発展

ビッグ・パンの死後、レミーはファット・ジョーのテラー・スクワッドに加入します。彼女が参加したアルバム『True Story』に収められたシングル「Lean Back」は大ヒットを記録し、グラミー賞のノミネートを受けることになります。その後、彼女のソロデビューアルバムである『There's Something About Remy: Based on a True Story』がリリースされ、「Whuteva」、「Conceited」、「Feels So Good」といったシングルもヒット。アルバムは発売初週で3万7000枚、1年間で15万8000枚以上を売上げました。

2008–2014: 結婚と服役の時期

2008年、レミーはラッパーのPapooseと結婚する予定でしたが、銃撃事件に関与したことで重い禁固刑の可能性が浮上しました。結果、二人は刑務所での結婚式を選択しました。結婚式にはトラブルもありましたが、無事に挙式を行うことができました。レミーはその後、暴力事件のために6年間の服役生活を送り、2014年に出所しました。

2015–現在: リアリティ番組と新たな活動

出所後、レミーは2015年にテレビのリアリティショー「Love & Hip Hop: New York」に参加し、新たな注目を集めました。2016年にはファット・ジョーと共に新アルバムを発表することを明らかにし、シングル「All The Way Up」もヒットを記録。彼らのアルバムは『Plata O Plomo』というタイトルでリリースされ、スペイン語で「金か銃弾か」という意味を持つことでも話題になりました。

人物像

逮捕と服役の影響

レミーのキャリアには波乱が絶えませんでしたが、彼女はその経験を通じて音楽に新たな深みをもたらすことができました。彼女の作品には、過去の苦悩や人間関係の複雑さが色濃く反映されています。音楽業界における試練や復帰後の活躍は、多くのファンに感動を与えています。

まとめ

レミー・マーは、彼女の生い立ち、キャリアの波乱、そして彼女自身の強い意志で築き上げたヒップホップアーティストです。彼女の物語は、音楽だけでなく、人生の中での困難を乗り越える力を示しています。彼女の今後の動向にも期待がかかります。

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