レンダカリ

レンダカリ：バスク政府首班の称号

レンダカリ（バスク語：Lehendakari、カスティーリャ語：Lendakari）は、バスク政府の首班を指す名称です。その語源は「第一の役割を果たす者」を意味し、複数形はlehendakariakとなります。

名称の由来と変遷

バスク地方の自治的象徴を意味する名称として、カスティーリャ語では自治州政府の首班をプレシデンテ（presidente）またはレンダカリと呼びます。公式名称は、カスティーリャ語でプレシデンテ・デル・ゴビエルノ・バスコ（presidente del Gobierno Vasco）、バスク語でエウスコ・ヤウルラリツァコ・レエンダカリア（Eusko Jaurlaritzako lehendakaria）です。バスク自治州政府機関やレンダカリのオフィスはレエンダカリツァ（lehendakaritza）と呼ばれ、ビトリア＝ガステイスのアフリア・エネア宮殿に官邸が置かれています。

また、ナバーラ自治州政府首班、ナバーラ自治州議会議長、バスク自治州議会議長のことも、バスク語では公式にレンダカリと呼びます。これは、様々な公共および民間の組織の長が、プレシデンテと同義語であるレンダカリを用いるためです。

1970年代にバスク語の公式なスペルが決まる前には、Euzko Jaurlaritzaren Lendakariという名称が用いられていました。Euzkadi/Euskadiもlendakariもバスク語の新語であり、これらの名称はバスク民族主義の父であるサビノ・アラナやバスク民族主義党のメンバーによって作られました。

現代におけるレンダカリ

バスク語のレンダカリは、カスティーリャ語のプレシデンテの純粋な同義語として、誕生以来現在まで使われ続けています。自治州政府首班としての名称の他、スポーツクラブの会長、組織の長から審査委員長、議会の議長、会社の取締役会の長まで、広く用いられています。カスティーリャ語においては、スペイン王立アカデミー（Real Academia Española）はLendakariのみを唯一の形式としています。

現職のレンダカリは、[バスク民族主義党]のイニゴ・ウルクリュ氏です。

このように、レンダカリはバスク地方における重要な役割を担う人物を指す名称として、その歴史と伝統を背景に、現代でも広く用いられています。

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