レースホース (駆逐艦・2代)

レースホース (HMS Racehorse)

概要

レースホースは、第二次世界大戦中にイギリス海軍に所属したR級の駆逐艦です。建造はジョン・ブラウン社によって行われ、1941年6月25日に起工され、1942年6月1日に進水しました。そして同年10月30日に正式に竣工し、以来数々の任務を遂行しました。

活動の始まり

「レースホース」は、東洋艦隊の第11駆逐艦戦隊に配属されましたが、最初は主に大西洋で護衛任務に従事しました。彼女の初の大きな任務は、航空母艦「ヴィクトリアス」の護衛で、スコットランドのグリーノックからアメリカのハンプトンローズへ向かう航路をサポートしました。その後、油槽船団TMF2の護衛を担い、キュラソーからジブラルタルへと向かいました。

救助活動

1943年の初頭には、ドイツ潜水艦によって沈められたイギリス商船「Llanashe」の生存者を救助するという任務も担いました。沈没から11日後、残りの生存者がオランダの商船に助けられる前に、「レースホース」は8名を救出しました。このような人命救助の任務は、艦の任務の一部として重要視されていました。

さらなる戦闘任務

1944年4月以降、「レースホース」は様々な攻撃作戦に参加しました。その中でも、サバン、スラバヤ、ポートブレア、そして再度のサバン攻撃といったいくつかの作戦は特に注目に値します。これらの作戦において、艦は敵の拠点に対して威力を発揮しました。

メルギー・アマーストでの作戦

1945年4月上旬、「レースホース」は第62部隊に編成され、メルギー・アマーストでの船舶掃討作戦に従事しました。この作戦では、小型船とジャンクを沈める成果を上げることに成功し、さらなる海上優位を確立しました。特に、イギリス軍機による攻撃で68名の生存者を救助する場面もあり、艦の使命感と責任が強く表れました。

日本軍の撤退と最終任務

4月下旬には、マルタバン湾でのゲーブル作戦に従事し、そこで撤退する日本艦船の船団を発見し、壊滅させました。戦局が厳しい中での勇敢な行動は、艦の存在意義を再確認させるものでした。

戦後と退役

1945年6月にはマレー半島南部での偵察作戦に参加し、最後の任務を果たしました。戦後は、1945年10月にポーツマスに戻り、B2カテゴリーの予備役となります。そして1949年12月7日には、解体のためにBISCO社に引き渡され、その歴史に幕を閉じます。

参考文献

• - John English, Obdurate to Daring: British Fleet Destroyers 1941-1945, World Ship Society, 2008.
• - John Winton, The Forgotten Fleet: The British Navy in the Pacific 1944-1945, Coward-McCann, 1970.
• - uboat.net, Llanashe (British Steam merchant).

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