ロイヤルトルーンゴルフクラブ

ロイヤルトルーンゴルフクラブ：伝統と挑戦のリンクス

ロイヤルトルーンゴルフクラブは、スコットランドの南エアシャー、グラスゴーの南西に位置する、歴史あるリンクスゴルフコースです。1878年の設立以来、その挑戦的なレイアウトと美しい景観で、世界中のゴルファーを魅了してきました。

クラブの歴史

当初は5ホールのみでしたが、ジョージ・ストラスとウィリー・ファーニーの尽力により18ホールへと拡張されました。ファーニーは後にヘッドプロとなり、ポートランドコースの設計も手掛けました。クラブはクライド湾に面し、周辺には鉄道や空港があるというユニークな立地です。

全英オープン開催コース

1923年に初めて全英オープンを開催して以来、数々の名勝負が繰り広げられてきました。ジェームズ・ブレイドによる改修を経て、現在もその基本設計が受け継がれています。2023年には10回目の開催が予定されており、その歴史に新たな1ページが加わります。

1978年には「ロイヤル」の称号を授与され、クラブハウスにはゴルフ関連の貴重な歴史的アイテムが展示されています。

挑戦的なコースレイアウト

オールドコースは、序盤の6ホールが海沿いを南下するシーサイドコース。正確なショットが求められます。7番以降は内陸に入り、丘陵地帯と深いハリエニシダが待ち受け、難易度が急上昇します。特に10番、11番はブラインドショットが必要な難関ホールです。

後半は再び海に向かって北上しますが、13番以降は距離が長く、厳しいホールが続きます。名物の16番は、フェアウェイ中央の水路越えが必須となるパー5です。常に強い風が吹くため、攻略は容易ではありません。

名物ホール

• - 8番 "Postage Stamp"：全英オープン会場の中で最も短いパー3。しかし、グリーンは非常に小さく、正確なショットが求められます。
• - 6番 "Turnberry"：最長のパー5。距離だけでなく、風の影響も考慮する必要がある難ホールです。
• - 11番 "The Railway"：ティーショットの着地点が見えず、右側には鉄道が走る、メジャー大会屈指の難ホールです。

女性メンバーの承認

2016年、女性メンバーを認めるかどうかの投票が行われ、圧倒的多数の賛成により可決されました。これにより、ロイヤルトルーンは全英オープンの開催資格を維持し、ゴルフ界の多様性を尊重する姿勢を示しました。

その他のコース

オールドコースの他に、ポートランドコースとクリージェンドコースがあります。ポートランドコースは、アリスター・マッケンジーによって改修された18ホールコースで、オールドコースよりも距離は短いですが、高い水準を誇ります。クリージェンドコースは、9ホールのパー3コースです。

会員制とゲストプレー

ロイヤルトルーンは会員制ですが、ゲストも特定の時間帯に予約し、ハンディキャップ証明書を提示することでプレーが可能です。オールドコースには4種類のティーが用意されています。

主な開催競技

ロイヤルトルーンでは、全英オープンの他に、全英アマチュア選手権、全英女子アマチュア選手権、全英シニアオープン選手権など、数々の重要な大会が開催されています。

ロイヤルトルーンゴルフクラブは、その美しい景観、挑戦的なコースレイアウト、そして豊かな歴史により、世界中のゴルファーにとって特別な存在です。いつかこの地でプレーし、その魅力を体験してみてはいかがでしょうか。

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