ロイヤル・プリンセス (客船・3代)

ロイヤル・プリンセス：海を制する豪華客船

2013年に就航した『ロイヤル・プリンセス』は、プリンセス・クルーズが運航する豪華客船です。同社では3代目となるこの客船は、イタリアのフィンカンティエリ社で建造されました。姉妹船である『リーガル・プリンセス』と共に、2010年に発注され、2011年には建造が開始されました。モンファルコーネの造船所で建造が進められ、2012年には進水式を迎えました。

命名式は特別なセレモニーとして行われました。ケンブリッジ公爵夫人キャサリン妃が命名者として選ばれ、2013年6月、イギリスのサウサンプトンで華々しい式典が開催されました。命名式に先立ち、サウサンプトンとガーンジー島を往復するプレビュー航海が行われ、多くの乗客がその魅力をいち早く体験しました。正式な就航後には、イベリア半島へのクルーズが最初の航海として予定されました。

ロイヤル・プリンセスは、その壮大なスケールと豪華な設備が魅力です。18層のデッキを備え、そのうち16層には、ガラス張りの張り出し部分である「シーウォーク」があります。このシーウォークは海上にせり出すように設計されており、船全体の全幅と船体自体の全幅が異なるという、ユニークな特徴を持っています。船内には、クルーズ中のイベントなどを放送するテレビ局「Princess Live!」もあり、乗客は船内の様子をリアルタイムで楽しむことができます。

客室は全1780室あり、そのうち81％にあたる1438室が海に面した部屋となっています。客室はスイート、ミニスイート、デラックス海側バルコニー、海側バルコニー、そしてインテリア（内側ツイン）の5つの等級に分かれています。特筆すべきは、海に面したすべての客室がバルコニー付きである点です。豪華な設備と素晴らしい眺望を兼ね備えた客室は、乗客に最高の滞在を提供します。

ロイヤル・プリンセスは、単なる移動手段ではなく、贅沢なクルーズ体験を提供する空間です。最新の設備、洗練されたデザイン、そして行き届いたサービスは、乗客に忘れられない思い出を刻ませるでしょう。広大な海を舞台に、優雅な時間を過ごすことができる、まさに夢のような客船と言えるでしょう。

建造から就航、そして運航に至るまで、ロイヤル・プリンセスは多くの人の努力と情熱によって生み出されました。その結果として生まれた、豪華で快適な空間は、まさに世界の海を制する、至高のクルーズ客船と言えるでしょう。今後ますます多くの乗客を魅了し、海の上の楽園としてその名をとどろかせていくことでしょう。

もう一度検索