ロイ・フォスター (アメリカンフットボール)

ロイ・フォスター：ドルフィンズを支えた名ガード

ロイ・フォスター（Stanley Wilson Senior, 1961年8月23日生まれ）は、カリフォルニア州ロサンゼルス出身のアメリカンフットボール選手です。ポジションはオフェンシブガード。

USCでの輝かしいキャリア

フォスターはUSC（南カリフォルニア大学）でプレーし、1978年にはチームが全米チャンピオンに輝きました。1980年にはオールアメリカンに選出され、パシフィック8カンファレンスの最優秀ラインマンに贈られるモリス賞を受賞。翌1981年にも同賞を受賞し、モリス賞を2度受賞した数少ない選手の一人となりました。

NFLでの活躍

1982年のNFLドラフトで、フォスターはマイアミ・ドルフィンズから1巡目（全体24位）で指名を受けました。ストライキでシーズンが短縮されたこの年、全9試合に出場。チームは第17回スーパーボウルに進出しましたが、ワシントン・レッドスキンズに敗れました。

1983年には右タックルとしてプロ初の先発出場を果たし、チームはダン・マリーノの加入もあり、ディビジョナルプレーオフに進出しましたが、シアトル・シーホークスに敗れました。

1984年には左ガードとして全16試合に先発出場し、チームオフェンスはNFLトップの6936ヤード、513得点を記録。パスオフェンスも5018ヤード、49TDパスを記録し、フォスターはUPI通信からAFCのセカンドチームに選ばれました。チームは第19回スーパーボウルに出場しましたが、サンフランシスコ・フォーティナイナーズに敗れました。

1985年も左ガードとして全16試合に先発出場し、プロボウルに初選出。UPI通信からはAFCのファーストチームに選ばれました。チームはAFCチャンピオンシップゲームでニューイングランド・ペイトリオッツに敗れ、スーパーボウル出場はなりませんでした。パスオフェンスはNFL1位の4,114ヤードを獲得しました。

1986年もプロボウルとUPI通信のカンファレンスファーストチームに選ばれましたが、チームは8勝8敗でプレーオフを逃しました。

1987年はストライキの影響で代替選手が出場した3試合を除く、12試合で左ガードとして先発出場。チームはプレーオフを逃しましたが、パスオフェンスはNFLトップの3,876ヤードを獲得しました。

1988年は足首の負傷で1試合を欠場しましたが、残り15試合で先発出場。パスオフェンスは4,516ヤードを獲得しましたが、チームは6勝10敗に終わりました。

1989年は全16試合に左ガードとして先発出場し、チームは8勝8敗でシーズンを終えました。

1990年は契約交渉が難航しホールドアウトを行いましたが、最終的にドルフィンズと契約。しかし、新人のキース・シムズにポジションを奪われ、先発出場は3試合にとどまりました。

シーズン終了後、ドルフィンズからの契約提示を断り、1991年から1993年まではサンフランシスコ・フォーティナイナーズでプレーしました。

ロイ・フォスターは、ダン・マリーノ、ジョー・モンタナ、スティーブ・ヤングという3人の名クォーターバックを守った唯一のオフェンシブラインマンであり、マリーノからのTDパスも記録しています。

その功績は長く語り継がれることでしょう。

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