1982年のNFL

1982年NFLシーズン概要

1982年のNFLシーズンは、9月12日に開幕したNFLの63回目のレギュラーシーズンです。しかし、このシーズンは57日間にも及ぶ大規模なストライキの影響を受け、NFL史上でも特筆すべきシーズンとなりました。

ストライキの影響

ストライキにより、シーズンは大幅に短縮され、7週分の試合が中止となりました。その結果、各チームのレギュラーシーズンは9試合のみとなり、地区別の順位ではなく、各カンファレンスの上位8チームがプレーオフに進出するという異例の形式が採用されました。

ストライキ期間中、選手たちはワシントンD.C.とロサンゼルスでオールスターゲームの開催を試みましたが、観客動員は伸び悩みました。

プレーオフ

プレーオフは、各カンファレンスの上位8チームによるトーナメント形式で実施されました。このトーナメントで各カンファレンスのチャンピオンが決定され、1983年1月30日にはカリフォルニア州パサデナで第17回スーパーボウルが開催されました。その後、2月6日にはハワイ州ホノルルでプロボウルが開催され、シーズンが終了しました。

ドラフト

1982年のNFLドラフトは4月27日から28日にかけて行われ、12巡で合計334名の選手が指名されました。全体1位指名権を得たニューイングランド・ペイトリオッツは、ケネス・シムズを指名しました。また、ドラフト直後の5月には、ロサンゼルス・レイダースがオークランドに移転しました。

ルール変更

1982年シーズンには、以下のルール変更がありました。

偶発的にフェイスマスクに手が触れた場合の罰則が、「5ヤードの罰退とオートマチックファーストダウン」から「5ヤードの罰退」のみに変更されました。
ボールへの不正なキッキング、バッティング、パンチングの罰退が、15ヤードから10ヤードに変更されました。

日程

各チーム16試合の対戦相手は、前年の成績に基づいて決定されましたが、ストライキの影響で第3週から第9週の7試合が中止となり、結果として各チーム9試合のシーズンとなりました。

レギュラーシーズン順位表

ストライキの影響で試合数が減少したため、地区優勝チームとワイルドカードチームによるプレーオフ形式ではなく、各カンファレンス上位8チームによるトーナメント形式が採用されました。

プレイオフ

ストライキにより試合数が大幅に減少したため、16チームによるトーナメントでプレーオフが行われました。

受賞者

このシーズンにおける受賞者の詳細は、個別の記事を参照ください。

プロボウル

このシーズンのプロボウルについては、「1983年のプロボウル」を参照してください。

まとめ

1982年のNFLシーズンは、ストライキという前例のない出来事により、大幅な変更を余儀なくされた特異なシーズンでした。シーズン短縮、プレーオフ形式の変更など、その影響は多岐にわたりました。このシーズンは、NFLの歴史において、忘れられない出来事として語り継がれています。

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