ロジパルエクスプレス

株式会社ロジパルエクスプレス

株式会社ロジパルエクスプレスは、日本の首都、東京都葛飾区に本社機能を置く運送事業者です。エンターテインメントやアミューズメント分野で広く知られるバンダイナムコグループの一角を占め、同グループの物流戦略を担う株式会社バンダイロジパルの子会社として、その重要な一翼を担っています。

設立経緯

同社の設立は、バンダイナムコグループにおける国内物流体制の効率化と専門性向上を目指した戦略的な判断に基づいています。グループ内の物流業務を長年担ってきたバンダイロジパルから、実際の運送や倉庫におけるオペレーションといった「現業」部門を分離独立させる形で、2007年7月に新たな法人として立ち上げられました。これにより、物流現場のニーズに即した迅速かつ専門的なサービス提供体制が確立されています。

事業内容

ロジパルエクスプレスの事業内容は多岐にわたりますが、中心となるのは貨物自動車による国内輸送サービスです。特に、親会社であるバンダイロジパルを通じて受託する、バンダイナムコグループが生み出すゲーム、ホビー商品、アミューズメント機器などの多様な製品の国内配送業務は、創業以来の主要な柱です。これらの商品が全国の消費者や店舗に届けられる物流ネットワークを支えています。また、グループ内の物流で培ったノウハウを活かし、グループ外の荷主からの一般貨物運送も積極的に手掛けており、幅広い顧客層のニーズに応えています。さらに、事業を展開する一部地域では、専門的な許可を要する産業廃棄物の収集運搬業務も行っており、物流サービスの領域を拡大しています。

運送事業と並んで重要なのが倉庫業務です。全国に配置された倉庫拠点を活用し、商品の入庫から保管、ピッキング、出荷までの一連のプロセスを効率的に管理しています。これにより、ジャストインタイムでの配送や、多様な流通加工ニーズに対応可能な体制を構築しています。

また、物流の基盤を支える車両の維持・管理にも注力しており、東京都葛飾区四ツ木に構える自動車整備工場は、その技術力と信頼性が公的に認められています。この工場は、関東運輸局長より指定工場の認定を受けており、高度な設備と専門的な技術を持つ整備士によって、大型トラックから特殊車両に至るまで、幅広い車両の点検・整備、さらには車検業務（指定工場としての機能）を行うことが可能です。東京日野自動車、いすゞ自動車首都圏といった主要トラックメーカーの販売会社や、日本フルハーフ、日本トレクス、トランテックスといった主要な架装メーカーのサービス工場または協力工場にも指定されており、メーカー基準に準拠した質の高いサービスを提供しています。これにより、車両の安全運行と稼働率の維持に貢献し、安定した物流サービスを可能にしています。

沿革

同社の歩みを示す沿革は以下の通りです。

2007年7月: 株式会社バンダイロジパルより現業部門を分社化し設立。
2008年6月: 車両整備部門であるバンダイ自動車を吸収合併し、整備体制を内製化・強化。
2016年4月: バンダイロジパルからのアーケードゲーム機物流業務の完全移管を受け、アミューズメント関連物流における専門性をさらに深化。

事業所

全国に広がる事業所ネットワークは、ロジパルエクスプレスの物流オペレーションを支える基盤です。多くの事業所には輸送を担うトラックが配置されており、地域に根差した集荷・配送サービスを提供しています。一部の事業所は倉庫業務に特化し、保管・管理の拠点としての機能を果たしています。また、東四ツ木と船橋に設けられた車両整備工場は、自社車両だけでなく外部からの整備ニーズにも対応しています。特に東四ツ木工場は、前述の通り関東運輸局長の指定工場としての重要な役割を担っています。

以下に主要な事業所を示します。

トラック配置事業所 (〇印): 札幌市、花巻市、仙台市、春日部市、船橋市、平和島、川崎市、横須賀市、静岡市、一宮市、茨木市、大阪南港、神戸市、福山市、粕屋町
倉庫業務のみ事業所 (無印): 北上市、壬生町、上尾市、お台場、金沢市、名古屋市、坂出市、北九州市、御船町、浦添市
車両整備工場併設事業所: 東四つ木 (指定工場)、船橋市

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