ロジャイェ

ロジャイェ（Rožaje）

ロジャイェは、モンテネグロの北東部に位置する町で、ロジャイェ自治体の中心を担っています。地理的にはサンジャク地方に位置し、ボシュニャク人やムスリムを自認する住民が多く暮らしているのが特徴です。

歴史

ロジャイェという地名が歴史上に初めて登場したのは、1571年から1585年の間です。1797年には、オスマン帝国を支持するクチ氏族のイスラム教徒によって、帝国の防衛を目的としたガニチの塔が建設されました。1912年、バルカン戦争終結後にモンテネグロ領に編入されています。また、20世紀末のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争（1992年）時には、フォチャから多くのボシュニャク人がロジャイェへ逃れてきました。1999年のコソボ紛争時にも、約1,000人のアルバニア人がロジャイェ南部に移り住んでいます。

人口

ロジャイェ自治体全体の人口は22,693人で、そのうち9,121人がロジャイェの町に居住しています。この地域はモンテネグロにおけるボシュニャク人の中心地とみなされており、総人口の過半数をボシュニャク人が占めています。

人口の推移は以下の通りです。

1981年3月3日 - 7,336人
1991年3月3日 - 8,828人
2003年11月1日 - 9,121人

2003年の国勢調査に基づく民族構成は以下の通りです。

ボシュニャク人 - 18,628人（82.08%）
ムスリム人 - 1,510人（6.65%）
アルバニア人 - 1,008人（4.44%）
セルビア人 - 904人（3.98%）
モンテネグロ人 - 440人（1.93%）
民族自認を特定せず - 53人（0.23%）
その他 - 150人（0.69%）

交通

ロジャイェは、モンテネグロとセルビアを結ぶ幹線道路であるロジャイェ＝クラ＝ペーチ道に面しており、ノヴィ・パザルやセルビア中央部へのアクセスが容易です。また、ベラネへは約30kmの距離で、2車線の幹線道路で結ばれています。ポドゴリツァ空港からは約180kmの距離です。

外部リンク

* ロジャイェの観光情報 - Visit-Montenegro.com （英語）

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