ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク (ゲーム)

概要

1997年、セガがアーケードゲームとして世に送り出したガンシューティング作品、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』。同年公開された同名の映画を基盤としており、セガのアーケード基板MODEL3 Step 1.5上で、AM3研によって開発されました。プレイヤーは危険が潜む島へ派遣された救援隊の一員となり、麻酔銃を駆使して恐竜と対峙し、行方不明の生存者たちの救出を目指す任務に挑みます。

ゲームシステム

本作は固定画面のシューティングゲーム形式を採用しています。プレイヤーは麻酔銃を使用し、島に生息する様々な恐竜を一時的に無力化しながら進路を切り開いていきます。銃には一度に5発まで装填可能で、弾薬が不足した際は画面外に銃口を向けて引き金を引くことでリロードが行えます。

ゲームの大きな特徴の一つに「回避システム」があります。特定の重要な場面やボス戦において、画面上に表示される複数のターゲットマーカーが出現します。これらのターゲットが赤く変化する前に全てを撃ち抜くことに成功すると、本来発生するはずだった敵の強力な攻撃や、プレイヤーにとって不利となるイベントを回避することができます。このシステムは、素早い判断と正確な射撃をプレイヤーに要求します。

また、ゲーム進行中には恐竜に襲われているハンターと遭遇することがあります。彼らを無事救出できた場合、報酬としてライフの回復など、ゲームを有利に進めるための助けとなるアイテムが得られます。逆に、救出対象であるハンターを誤って攻撃したり、恐竜からの攻撃を受けたりすると、プレイヤーのライフが減少します。ライフが全て失われると、ゲームオーバーとなってしまいます。

ステージ紹介

物語は、恐竜が跋扈する島の様々なエリアで展開されます。

STAGE1: THE LAW OF THE JUNGLE

救援任務開始地点。ジャングルを進み、ハンターやトリケラトプスの救出イベントを経て、最後にティラノサウルス・レックスのメスと対決します。

STAGE2: THE KING OF THE LAKESIDE

ジャングルを抜けた湖畔エリア。マメンチサウルスとの戦闘やイベントがあり、ボスは本作オリジナルのデイノスクスです。

STAGE3: ENTER THE DRAGONS

島の研究所内部へと舞台を移します。閉鎖空間での戦闘が中心で、ドアロックのイベントシーンがあります。このステージにボスは登場しません。

STAGE4: THEIR HOME....

研究所に続く工場施設。ここでも恐竜が襲いかかり、ロープ銃を使うイベントがあります。ボスは変色能力を持つカルノタウルスです。

（注: ゲームには最終ステージとなるSTAGE5も存在し、ティラノサウルス・レックスのオスやティラノサウルス・ジュニアの救出イベントなどが描かれます。）

登場する恐竜・古生物

本作でプレイヤーの前に立ち塞がる、あるいは物語に関わる主要な種類を紹介します。

ゲームを通じて頻繁に遭遇するのはヴェロキラプトルです。素早い動きと攻撃を持ち、高耐久の緑色個体も存在。STAGE1限定のディロフォサウルスは毒液攻撃を行います。小型のコンプソグナトゥス・トリアシクスは、STAGE1、3、そして最終ステージにも群れで登場し、噛み付いてきます。

STAGE2の湖畔エリアでは、巨大なマメンチサウルス（踏みつけ攻撃）と、パキケファロサウルス（頭突き攻撃）が登場。STAGE4の一部ルートには、空から襲う翼竜プテラノドンが現れます。

ボスとしては、STAGE2のデイノスクス（本作オリジナル、強力な噛み付き）、STAGE4のカルノタウルス（原作通り体色変化能力を持つ）、そしてSTAGE1とSTAGE5のティラノサウルス・レックス（メス「Doe」とオス「Buck」、噛み付き/頭突き）が登場します。

敵ではありませんが、STAGE1で負傷したトリケラトプスが救出対象として登場します。また、ティラノサウルス・レックスの子供であるティラノサウルス・ジュニアも負傷しており、最終ステージ（STAGE5）で救出イベントがあります。

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