ロス・キャンペシーノス!

ウェールズの首都カーディフで2006年に結成されたロス・キャンペシーノス!（Los Campesinos!）は、7人組のインディー・ロックバンドです。バンド名はスペイン語で「農民」を意味しており、その響きとは裏腹に、独特のポップセンスと多様な楽器編成による賑やかなサウンドが特徴です。

メンバー構成のユニークさ

このバンドの大きな特徴の一つは、メンバー全員が姓として「キャンペシーノス!」を名乗っている点です。これはアメリカのパンクバンド、ラモーンズが全員「ラモーン」姓を名乗っていたことに倣ったものとされており、バンドの一体感や遊び心を象徴しています。現在のメンバーは以下の7名です。

ギャレス・キャンペシーノス!: ボーカル、キーボード、グロッケンシュピールを担当。
トム・キャンペシーノス!: ギターとボーカルを担当。
ニール・キャンペシーノス!: こちらもギターとボーカルを担当。
キム・キャンペシーノス!: フルートを担当し、バンドサウンドに彩りを加えます。
ロブ・'スパーキー・デスキャップ'・キャンペシーノス！: ギター、キーボード、グロッケンシュピール、パーカッションと多岐にわたる楽器を操ります。
ジェイソン・キャンペシーノス！: ドラムを担当。

多様な楽器編成が彼らのサウンドの核となっており、ギターサウンドだけでなく、フルートやグロッケンシュピールといったメロディックな楽器が楽曲に深みを与えています。

過去のメンバーについて

結成以来、メンバーの変遷も経てきました。これまでに数名のメンバーがバンドを離れています。

エレン・キャンペシーノス!: ベースとボーカルを担当していましたが、2012年12月15日のロンドン公演を最後にバンドを脱退しました。脱退の具体的な理由については公にされていません。
ハリエット・キャンペシーノス!: ヴァイオリン、キーボード、ボーカルを担当していました。2011年9月に開催されたベスティヴァル・フェスでのパフォーマンスを最後に、学業への専念を理由に脱退しています。ヴァイオリンはバンドサウンドの重要な一部を担っていました。
オリー・キャンペシーノス!: ドラムとボーカルを担当していましたが、2010年6月に脱退しました。こちらも脱退理由は明らかにされていません。
アレックス・キャンペシーノス!: キーボードとボーカルを担当していました。2009年8月のUSツアー終了後、学業に専念するためにバンドを離れました。

これらのメンバーチェンジを経て、現在の7人体制に至っています。

ディスコグラフィー

ロス・キャンペシーノス!は、これまでコンスタントに作品を発表しています。主なスタジオアルバムは以下の通りです。

ホールド・オン・ナウ,ヤングスター... （Hold on Now, Youngster...）: 2008年2月リリース。バンドのデビューアルバムです。
ウィー・アー・ビューティフル、ウィー・アー・ドゥームド （We Are Beautiful, We Are Doomed）: 2008年10月リリース。デビュー作から間を置かずに発表されました。
ロマンス・イズ・ボーリング （Romance Is Boring）: 2010年2月リリース。
ハロー・サッドネス～さよなら勇気、悲しみよこんにちは （Hello Sadness）: 2011年11月リリース。日本盤タイトルは「さよなら勇気、悲しみよこんにちは」が付けられています。
ノー・ブルーズ （No Blues）: 2013年10月リリース。
シック・シーンズ （Sick Scenes）: 2017年2月リリース。

これらのアルバムを通じて、彼らはインディー・ロックシーンにおいて独自の地位を確立しています。彼らの音楽は、しばしばキャッチーなメロディと複雑なアレンジが融合したもので、多くのリスナーを魅了しています。

最後に

ロス・キャンペシーノス!は、そのユニークなメンバー構成、多様な楽器を用いたサウンド、そしてコンスタントな作品発表により、インディー・ロックバンドとして注目されています。ウェブ上には公式サイトやMyspace、そしてホステスによる日本公式サイトが存在し、最新情報や音楽に触れることができます。彼らの今後の活動からも目が離せません。

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