ロゼッタ (ゲームキャラクター)

ロゼッタ（Rosetta）

ロゼッタは、任天堂が展開するマリオシリーズに登場する架空のキャラクターです。彼女は2007年にリリースされたWii用ゲームソフト『スーパーマリオギャラクシー』で初めて姿を現し、以降も『マリオカート』シリーズなどさまざまなゲームでプレイヤーに親しまれています。特に、彼女は星の子「チコ」と一緒に行動することが多く、彼らからは「ママ」として慕われています。

外見

ロゼッタは、特徴的な外見を持っています。背丈はピーチ姫よりも高く、開発初期には同じくらいの身長で設定されていましたが、マリオカートにおける重量級キャラの要望を受けて大幅に身長が伸びました。彼女の髪はブロンドで薄い色合いをしており、前髪で右目が隠れています。衣装は水色のドレスで、肩を露出しており、銀色の王冠を頭に着けています。また、スポーツ時にはノースリーブのミニスカートと銀色のタイツを着用する姿が見られます。属性として、イヤリングや胸元には星型のエンブレムがあります。

経歴

ロゼッタの過去は『スーパーマリオギャラクシー』内のエピソードで語られます。彼女はマリオたちと同じ惑星で生まれ、数世代前の存在です。ロゼッタには父親がいますが、母親は幼い頃に亡くなり、弟もいたとされていますが詳細は不明です。また、彼女の出自はキノコ王国の王族の可能性もあるとされますが、明確な描写はありません。

ある日、ロゼッタはチコと出会い、彼らが「ママ」を探していることを知ります。ロゼッタ自身も母を亡くしており、その悲しみを理解していたため、チコと一緒に宇宙の旅に出ることを決意しました。チコが作った宇宙船を使い、ロゼッタは小惑星を拠点に様々な冒険をしますが、母親を見つけることはできません。やがてロゼッタは、チコたちに親がいないことを知り、彼らにとっての「ママ」として寄り添うことになります。

後に、別のチコの一団とも出会い、彼女たちも「ママ」を探して宇宙を放浪していましたが、ロゼッタは彼らを引き受け、大家族として共に過ごすことになりました。しかし、彼女自身はホームシックになり、自分の母親が亡くなっていることをチコたちに打ち明けることにしました。その後、最初に出会ったチコが新たな星となることを選び、ロゼッタを故郷に戻す手助けをします。これが、100年ごとにロゼッタがマリオたちの星に訪れる理由となっています。

ゲーム内の登場

ロゼッタはさまざまなマリオシリーズの作品に登場しています。『スーパーマリオギャラクシー』では宇宙の「ほうき星の天文台」でチコと旅をしており、そのストーリーで彼女の過去が描かれています。続編の『スーパーマリオギャラクシー2』では、「おたすけウィッチ」としてプレイヤーを手助けする役割も担います。

また、『スーパーマリオ 3Dワールド』ではプレイヤーキャラクターとして操作可能であり、パワーアップアイテムを使用することで様々な形態に変身できます。さらに、『マリオカート』シリーズでも重量級キャラクターとして活躍し、選手たちの競争において独自の特性を持っています。

その他のメディアでの登場

ロゼッタは、マリオシリーズのみならず、さまざまなNintendoのゲームに顔を出しています。『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでは「ロゼッタ＆チコ」として参戦し、戦闘を繰り広げます。また、他のパズルゲームやスポーツゲームでも彼女の姿を見ることができます。

おわりに

ロゼッタは、ただのキャラクターにとどまらず、物語性や背景、他のキャラクターとの絆を通じて多くのファンに愛されています。彼女の存在はマリオシリーズを魅力的にし、その不思議な宇宙の旅は今後も多くのゲームで続いていくことでしょう。

もう一度検索