ロックス (アルバム)

『ロックス』（Rocks）は、エアロスミスが1976年に発表した4枚目のスタジオ・アルバムです。1970年代のエアロスミスを代表する作品として、世界中で高い評価を得ています。

解説

このアルバムは、バンドにとって最大の商業的成功を収め、アメリカのBillboard 200チャートで最高3位を記録しました。また、日本でもオリコンLPチャートに初めてランクインし、現在までに400万枚以上を売り上げています。

収録曲からは、「ラスト・チャイルド」（全米21位）、「ホーム・トゥナイト」（全米71位）、「バック・イン・ザ・サドル」（全米38位）の3曲がシングルとしてリリースされ、いずれもヒットを記録しました。

ローリング・ストーン誌が大規模なアンケートで選出した『オールタイム・ベストアルバム500』では、176位にランクインしており、音楽史における重要な作品としての地位を確立しています。

収録曲

1. Back in the Saddle (バック・イン・ザ・サドル)
2. Last Child (ラスト・チャイルド)
3. Rats in the Cellar (地下室のドブねずみ)
4. Combination (コンビネイション)
5. Sick as a Dog (シック・アズ・ア・ドッグ)
6. Nobody's Fault (ノーバディズ・フォールト)
7. Get the Lead Out (ゲット・ザ・リード・アウト)
8. Lick and a Promise (リック・アンド・ア・プロミス)
9. Home Tonight (ホーム・トゥナイト)

これらの楽曲は、スティーヴン・タイラーとジョー・ペリーを中心としたメンバーによって作詞・作曲されました。ハードロック、ブルース、R&Bなど、多様な音楽的要素が融合したサウンドが特徴です。

カバー

「バック・イン・ザ・サドル」は、セバスチャン・バックのアルバム『エンジェル・ダウン』（2007年）で、アクセル・ローズとのデュエットとしてカバーされました。

「ノーバディズ・フォールト」は、テスタメントのアルバム『ニュー・オーダー』（1988年）でカバーされています。

参加ミュージシャン

スティーヴン・タイラー - ボーカル、アコースティック・ギター、ハーモニカ、ピアノ、ベース、キーボード
ジョー・ペリー - ギター、スライドギター、六弦ベース（on 1.）、ベース（on 5.）
ブラッド・ウィットフォード - ギター
トム・ハミルトン - ベース、ギター（on 5.）
* ジョーイ・クレイマー - ドラムス、パーカッション

これらのメンバーが、『ロックス』の独特なサウンドを形成し、エアロスミスの音楽史における重要な作品として、その地位を不動のものとしました。

まとめ

『ロックス』は、エアロスミスの音楽的才能が結集した、ロック史に残る名盤です。その影響力は今日でも衰えることなく、多くのミュージシャンや音楽ファンに愛され続けています。

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