ロックンローラー・コースター

ロックンローラー・コースター starring Aerosmith：音速の絶叫ジェットコースター

ロックンローラー・コースターは、エアロスミスの楽曲に合わせて暗闇を疾走する、スリル満点のジェットコースタータイプのアトラクションです。世界のディズニーパークに存在し、かつてはウォルト・ディズニー・スタジオ・パーク（ディズニーランド・パリ）にもありましたが、現在はディズニー・ハリウッド・スタジオ（ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート）でのみ体験できます。

アトラクションの概要

このアトラクションの最大の特徴は、エアロスミスの音楽とシンクロしたハイスピードな走行です。コースには360度回転やコークスクリューといったスリリングな仕掛けが満載で、最高速度はなんと91km/hに達します。これは、スペース・マウンテン：ミッションⅡと同等の速度です。

スタートと同時に超高速で発進するライドは、その後ほとんど減速することなく、最高速度を維持したまま急旋回を繰り返します。その激しさから、ディズニーパークで最もハードなコースターとも呼ばれており、絶叫マシン好きの若いゲストに特に人気があります。コースターが苦手な方は、利用を控えた方が良いでしょう。

ライドにはスピーカーが内蔵されており、エアロスミスの大音量の音楽が常に流れています。また、ライド乗り場までの通路には、エアロスミスのメンバーが実際に使用したギターなどが展示されており、ファンにとってはたまらない空間となっています。アトラクションの名称は、「ロックンロール」と「ローラーコースター」を組み合わせた造語です。

音楽の演出

ロックンローラー・コースターのもう一つの魅力は、エアロスミスの楽曲をライドごとに異なるアレンジで楽しめる点です。各ライドでは、このアトラクションのために歌詞の一部が変更された特別な楽曲が流れます。例えば、"Love in an Elevator"という歌詞が"Love in a roller coaster"に変更されているなど、遊び心満載です。

2008年1月時点での各ライドで流れる楽曲は以下の通りです。

1QKLIMO: "Nine Lives"
UGOGIRL: "Love in an Elevator", "ウォーク・ディス・ウェイ"
BUHBYE: "Young Lust", "F.I.N.E.", "Love in a Roller Coaster"
H8TRFFC: "Back in the Saddle", "Dude (Looks Like a Lady)"
2FAST4U: "Sweet Emotion"

各施設での特徴

ディズニー・ハリウッド・スタジオ

世界で最初にできたオリジナル版です。ライドがリムジンの形をしており、ロサンゼルスのフリーウェイを走ってエアロスミスのコンサートに向かうという設定になっています。

2024年11月22日には、ロックンローラー・コースターのテーマをエアロスミスからマペッツに変更し、リニューアルされることが発表されました。

ウォルト・ディズニー・スタジオ・パーク（過去）

フロリダ版を導入したもので、メインアトラクションの構造などは全く同じでした。ライドが「サウンド・トラッカー」の形をしており、ロサンゼルスのフリーウェイを走ってエアロスミスのコンサートに向かうという設定ではありませんでした。また、多くのレーザー光線によって演出されており、プレショー部分で流れる楽曲がフランス語に翻訳されている点が特徴でした。

2019年9月1日に映画『アイアンマン』をテーマにしたアトラクション、「アベンジャーズ・アッセンブル:フライト・フォース」にリニューアルするためクローズされました。

ロックンローラー・コースターは、エアロスミスの音楽と絶叫が融合した、ディズニーパークならではのエンターテイメント体験を提供するアトラクションでした。現在体験できるのはフロリダのディズニー・ハリウッド・スタジオのみですが、そのスリルと興奮は色褪せることはありません。

関連項目

* エアロスミス

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