ロバート・ウッズ・ブリス

ロバート・ウッズ・ブリス：外交官、政治家としての生涯

ロバート・ウッズ・ブリス（1875年8月5日 - 1962年4月19日）は、アメリカ合衆国の外交官、政治家として、国際舞台で重要な役割を果たしました。

生い立ちと家族

1875年、ミズーリ州セントルイスで、弁護士ウィリアム・ヘンリー・ブリスとアニー・ルイーズ・ウッズの息子として生を受けました。各地の私立学校で教育を受けた後、1896年にハーバード大学に入学。1900年に学士号を取得し卒業しました。
1908年、ミルドレッド・バーンズと結婚。

外交官としてのキャリア

ハーバード大学卒業後、プエルトリコ政府で事務官としてキャリアをスタートさせます。その後、プエルトリコ総督の個人秘書を経て、国務省の採用試験に合格。イタリアのヴェネツィア領事として初の海外勤務を経験しました。

1904年からは、ロシア帝国のサンクトペテルブルク大使館に二等書記官として赴任。その後も、ベルギーのブリュッセル、アルゼンチンのブエノスアイレス、フランスのパリなど、各国の在外公館で要職を歴任しました。第一次世界大戦中の1918年には、オランダのハーグ公使館で臨時代理公使も務めました。

国務省での活動

1920年、ブリスはワシントンD.C.に帰国し、国務省西ヨーロッパ担当部長に就任。1921年には、ウォレン・ハーディング大統領によって第三国務次官補に任命され、ワシントン会議における議定書管理や外交団調査委員会の議長を務めるなど、重要な役割を果たしました。

1923年、駐スウェーデン公使に任命され、ストックホルムに赴任。1927年には、駐アルゼンチン大使に任命され、ブエノスアイレスに赴任しました。1933年に大使を退任し、アメリカに帰国しました。

晩年

アメリカ帰国後は、ワシントンD.C.のダンバートン・オークスに隠居。ハーバード大学監督委員会の委員を務める傍ら、1940年にはカリフォルニア州サンタバーバラに転居し、ダンバートン・オークスの土地をハーバード大学に寄贈しました。その後、ワシントンD.C.に戻り、国務省文化関係部の顧問や国務長官特別補佐などを務め、1945年に公職を引退しました。

1962年4月19日、ワシントンD.C.の自宅で死去。遺体はダンバートン・オークスに埋葬されました。

ロバート・ウッズ・ブリスは、長年にわたる外交官としての経験と、国務省での要職を通じて、アメリカの外交政策に大きく貢献しました。

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