ロバート・F・ケネディ・メモリアル・スタジアム

ロバート・F・ケネディ・メモリアル・スタジアム

ロバート・F・ケネディ・メモリアル・スタジアム（RFKスタジアム）は、アメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.に位置する公共の多目的スタジアムです。もとは「ディストリクト・オブ・コロンビア・スタジアム」として知られ、1961年からはNFLのワシントン・レッドスキンズやMLBのワシントン・セネタースの本拠地球場として利用されていました。

歴史

1968年に、ジョン・F・ケネディ元大統領の実弟であるロバート・F・ケネディが選挙活動中に暗殺されたことを受け、その功績を称えるためスタジアム名が変更されました。その後、セネタースが1972年にテキサス州アーリントンに移転したため、一時的にフットボールやサッカーのイベントが行われました。1994年には、サッカーのFIFAワールドカップの会場の一つとして選ばれ、国際的な注目を集めました。

1996年には、プロサッカーリーグ・MLSが設立された際に、D.C.ユナイテッドがこのスタジアムを本拠地として利用し始めました。一方で、NFLのレッドスキンズは1997年に移転し、新しいスタジアムへと移行しました。2005年には、モントリオール・エクスポズがワシントン・ナショナルズに改名して移転してきて、2008年にナショナルズパークが完成するまでの約3年間、RFKスタジアムを本拠地として使用しました。

主な出来事

スタジアムでは数々の記憶に残る試合が行われてきました。1962年4月9日、セネタースがデトロイト・タイガースに初勝利を収めた試合には、当時の大統領が始球式を務めました。また、1967年には、延長戦での歴史的な試合が行われ、シカゴ・ホワイトソックス相手に6-5で勝利しました。この試合は、ナイトゲームとしては当時のメジャーリーグで最長の試合となりました。

NFLにおいても、多くの注目を集める試合がありました。1966年には、レッドスキンズとニューヨーク・ジャイアンツとの間で行われた試合がNFL史上最多得点試合として記録されました。また、1972年にはNFCチャンピオンシップゲームでダラス・カウボーイズに勝利し、第7回スーパーボウルへの出場を決めました。

サッカーの分野でも、1994年のFIFAワールドカップ開催を機に世界からの関心が高まりました。特に、2013年にはアメリカ合衆国サッカー連盟創立100周年を記念した試合が行われ、国内外のクラブにとって重要なスポットとなっています。

その他のイベント

スタジアムはスポーツイベントだけでなく、1993年にはボクシングの試合も開催されました。WBA世界ヘビー級王者のリディック・ボウが登場し、注目を集めました。

RFKスタジアムはその多様な歴史とともに、多くの人々に記憶され続け、ワシントンD.C.の象徴的な場所としてその名が知られています。

もう一度検索